天宮1号_1

間もなく地球に落下してくると予想されているのは中国が打ち上げた宇宙ステーション『天宮1号』です。これに関してドイツがレーダーを用いて最新の状態を観測した結果、毎秒2.2度で回転していることが明らかになり中国の専門家が主張していた「制御不能になっていない」というのは嘘であることが明らかになりました。

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ロシアメディア『スプートニク』など複数メディアは、ドイツの研究機関『フラウンホーファー高周波物理学・レーダー技術研究所(FHR)』がレーダーを用いた観測を行った結果として、現在「天宮1号」は高度約200kmを毎秒2.2度、2分43秒で1回転している様子を初めて公開しました。


こちらが同研究機関が公開した天宮1号です。映像は早送りされているものなのですが、レーダーで形状がはっきりと映し出されており、間違いなく天宮1号であると考えられます。

この天宮1号に関して今年3月に米華字メディアの多維新聞が中国の専門家の話しとして「天宮1号のコントロール不能という説は全く根拠がない」などとし、新聞社が「西側諸国のメディアが報じている天宮1号はコントロール不能で地面に落ちてくるというのはフェイクニュース。実際には中国の宇宙発展に対する警戒と自信のなさを反映しているのだ」などと主張していました。

また専門家は「中国有人宇宙飛行プロジェクトは、今に至るまで定期的に軌道状態を発表しており、天宮1号は安定していて異常は発生していないことをデータが示している」とし「南太平洋の指定した海域に落下する予定である」と、完全に制御された状態でスラスターを噴射し落下させると主張していました。

しかし今回発表されたレーダーからは姿勢が安定しておらず維持すらもまともに行えていないことが分かり、中国人専門家の話は全く根拠の無い嘘であることが明らかになりました。そもそも、中国政府が2016年9月の時点で「機械的または技術的な理由から制御不能になった」と公式発表しているため、それすらも知らない素人専門家が登場したか、そもそも専門家の話し自体が作り話の可能性があります。

何れにしても落下により人や財産に被害を与える可能性は限りなくゼロに近く避難などの行動をとる必要はないのですが、中国専門家が主張したような任意のエリアに落下させることは不可能な状況です。

天宮1号

天宮1号は中国初の宇宙ステーションの建設を目指すため2011年9月に打ち上げられた軌道上実験モジュールで重量は8.5トン、全長10.4m、直径3.3m、2枚のソーラーパネルを付けた筒状の形状をしています。

宇宙ステーション開発に必要不可欠なドッキング目標機として技術検証が行われ、2012年6月に自動ドッキングにより3名の宇宙飛行士が乗り込みに成功。翌年6月にも宇宙船がドッキングしたのですがこれが最後の有人ミッションとなりました。

天宮1号の高度

その後2015年12月16日に最後の軌道修正が行われ、高度を約395kmまで押し上げられたものの以降この手の制御が行われることはありませんでした。

2016年9月15日には後継機となる天宮2号が打ち上げられており、今年には中国初の本格的な宇宙ステーション『天宮』のコアモジュール「天和」を打ち上げる予定です。(参考)

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