スペースX

これまで人類が打ち上げた人工衛星の総数を遥かに上回る数の通信衛星を打ち上げ、地球全体でどこでもインターネットに接続できるスペースXのスターリンク計画。今回は具体的にどのような方法で運用されるのか人工衛星のスペックなどを紹介していきます。

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合計11,943基の人工衛星を地球軌道に打ち上げ新たなインターネット網を構築しようとしているのはアメリカの民間宇宙開発企業スペースXです。これまでも世界で初めて大気圏再突入に成功させたり、ロケットを地上に返すなど数々の偉業を成し遂げてきた企業なのですが、今後6年以内に通信衛星を4,425基を打ち上げ、さらに7,518基を追加で打ち上げ低遅延、超高速の衛星インターネット網を構築する計画です。

気になるのは具体的にどのような規模でスペックになるのか、運用開始はいつ頃になるのかなど、かなり詳しく紹介されているサイトがあるので紹介します。

Starlink FAQ : Starlink

まず人工衛星本体に関してです。
  • 人工衛星の重量は386kg
  • 投入高度は1,110km~1,325km
  • 通信衛星として利用する以外も衛星写真サービスもリモートセンシング、航空測量の機能を搭載
  • 寿命は5年で運用終了間際には地球に落下処分
  • 衛星はワシントン州で製造
  • 4425基のうち初期展開は1600基。800基を展開した時点で商業ブロードバンドサービス開始
  • 残りの7518基は高度512km地点に投入。人口密度の高いエリアの帯域確保と低遅延を改善
全体でどれだけの帯域幅となっているのかについては、11,943基の総帯域幅は240,000Gbps(毎秒30テラバイト)です。衛星1基あたりの帯域幅は20Gbps。

次は衛星の打ち上げ回数です。ファルコン9は一度に25基、ファルコンヘビーでは40基搭載することが可能。2019年以降5年間で4,425基を打ち上げるにはファルコン9では年35回、合計で177回の打ち上げ。ファルコンヘビーでは年間22回、40回の打ち上げが必要になります。

コストに関しては具体的なことは明らかになっていないものの、イーロン・マスク氏が2015年に話した内容として100億ドルから150億ドルと試算しています(約1兆600億円~1兆6000億円)。ただ、当時はなかった最新のファルコン9やファルコンヘビーを用いることでコスト削減は可能だとしています。

衛星インターネットを利用するにはどうすればよいのでしょうか。まず利用料金は月額50ドル(5,300円)程度になると予想されています。加えて衛星と通信するため宅配ピザサイズ、もしくはノートPCほどの平らなフェイズドアレイアンテナが必要でこれが100ドル~300ドル(1万1000円~3万2000円)するとのこと。

また従来の光通信よりも遅延が小さく、従来の衛星インターネットに比べ圧倒的な低遅延(約25~25ms)となっています。ただし従来のインターネット網と同様に人口密度が高い地域では速度が低下してしまうこと、天候により電波が減衰することで接続速度が遅くなるという欠点もあるとのことです。

「地上から大量の人工衛星を見ることができるのか」という疑問についても書かれており、肉眼で人工衛星の形を見ることはできません。しかし、ソーラーパネルなどに反射した光が地上でも観測できる可能性があるとしており、フル展開後は夜空に数基のスターリンク衛星が動いて見えるとのことです。
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