Aeon 1

近年、人工衛星の打ち上げは特に『打ち上げコストがいくらか』というコストパフォーマンスが求められることが多くなりました。そんな中、アメリカのレラティビティ・スペースは3Dプリンタで製造したロケットエンジンの開発を行っており、将来的に安価なロケットの運用を目指しています。

スポンサーリンク
レラティビティ・スペースが開発しているロケットエンジン『Aeon 1』は化学ロケットの中でも酸化剤に液体酸素、推進剤に液化天然ガスを利用するという珍しいもので、その必要なパーツのほとんどを3Dプリンターで作ってしまうというものです。

That 3D-printed rocket company just got $35 million in private financing | Ars Technica

近年この手のロケットエンジンを開発している企業は3Dプリンターで作られた部品から作り上げるという例はあったのですが、レラティビティ・スペースが手がけるロケットエンジンは部品のほぼ全てが3Dプリンター製となっており、今後作られるロケット本体や衛星を包むフェアリングも含め3Dプリンターで作っていくと発表しているそうです。

なにか胡散臭い企業のようにも思えるのですが、技術は確かにあるらしく完全な姿ではないもののAeon 1の燃焼試験がこれまで100回程度行っておりその映像も公開されています。


またロケットの運用を目指しエンジンの燃焼施設としてミシシッピ州南部にあるジョン・C・ステニス宇宙センターにあるE4テスト複合施設で行う契約をNASAと結んだとしており、より本格的な試験を2018年後半にも行っていくとしています。

また運用を目指すロケットは『テレイン 1』と名付けられており、スペックとしては地球185km程度の低軌道に1,250kg(太陽同期軌道に500kg)を打ち上げる能力があり費用はわずか1,000万ドル(11億円)としています。比較として太陽同期軌道に590kgの打ち上げ性能があるJAXAの強化型イプシロンロケットの45億円となっており極めて安価なロケットになります。

現在の予定では2020年後半に試験機となる初号機を打ち上げ、2021年にも商業打ち上げを目指すとのことです。
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで『ZAPZAP!』をフォローしよう!