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洋上を漂う大量のゴミ。これらゴミは海流などの影響を受け集中することが知られており、太平洋ではそれを『太平洋ゴミベルト』となどと呼んでいます。この太平洋ゴミベルトを漂うゴミを回収し分析したけっか、その量のおよそ半分が漁師が出したゴミであったことが初めて明らかになりました。

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このたび発表された調査の結果、太平洋ゴミベルトに漂う7万9000トンに、これまで考えられていた以上に漁具が含まれることが判明した。この論文は3月22日付けの学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

論文によると、ゴミベルトに浮かぶプラスチックの数は1.8兆個と推定され、そのうちの94%を0.5~5ミリまでのマイクロプラスチックが占める。だが、これは重量では8%ほど。ゴミの総量は7万9000トンと推定され、従来の4倍~16倍にのぼると結論付けている。

NATIONAL GEOGRAPHIC
この論文はオランダ人により設立した非営利団体「オーシャン・クリーンアップ」の海洋学者が太平洋ゴミベルトに含まれるゴミに関してマイクロプラスチックなどではなく、より大きいゴミがどの程度含まれるのか研究を行ったものです。

それによると採取したゴミの少なくとも半分が一般消費者が出したプラスチックではなく、漁師が使う漁具だったことが初めて明らかになりました。従来、海を漂うゴミに関してはこれまで「総量の2割ほどが漁具だろう」と言われていたものの実際はその半数は漁師が出したゴミだったことがわかりました。

この研究結果に関して自然保護団体「オーシャン・コンサーバンシー」の主任科学者は「捨てられたり流されたりした漁具が、多くの動物の死因として見過ごせないことがあらためて確認できました。問題を確実に解決するために、プラスチックに関する議論の幅をもっと広げる必要があります」と語っています。

確かに、私達が捨てたゴミ、もちろん洪水などで流れ出したゴミなども最終的に海にたどり着き海洋汚染を引き起こすなどというスローガンをよく目にするものの、実際は地球上の総人口からも圧倒的に少ない漁師らが大量のゴミを出し、海を汚していることが明らかになりました。

ただ、この研究がどのように行われたのか。そもそも集められたゴミについても漁師らが使う漁具は浮きやすく、また重く大きいためそのような数字として現れてしまっているのかもしれません。これに関しても他の研究者は「漁具がこれほど多く蓄積されていることを示す重要なデータ」とした上で「限定的な調査のみに基づいているため、ゴミベルト全体の規模を正確に見積もるのは難しい」とデータの扱いには注意が必要だと指摘しています。

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