セウォル号

セウォル号が沈没して今年で4年。当時乗り合わせていた高校生らが多く死亡するという惨事になったのですが、この事故に関して韓国の調査委員会が沈没のきっかけになった可能性があるとして『外部衝突説』の正式な調査を開始すると発表しています。

韓国メディア『ハンギョレ新聞』によると今月13日、セウォル号の事故調査を行っている船調委(セウォル号船体調査委員会)は、これまで沈没の原因は『船体の復元力が喪失したこと』による船体内部の問題で沈没したというものが定説だったものの、水中で何かがぶつかったことで沈没したという外部衝突説に関して公式に調査を始めることになったと報じています。

세월호 침몰 ‘외부 충돌설’ 진실 밝혀질까…정식 조사 첫발 : 사회일반 : 사회 : 뉴스 : 한겨레

記事によると、これは噂話から調査を開始したというものではなく、船調委が船体を調査した結果、水面下の船体左側、船首から船尾にかけ何らかの水中の障害物が衝突した可能性があるという疑問があったためだといいます。(ただし、傷は進行方向とは異なる船尾から船首側に入っていたしている)

また船調委によると、セウォル号はブラックボックスに残されたデータによると事故当時に1秒に10度ほど急速に傾いており何らかの外力がなければ説明できない記録が残されていたなどと説明もしているといいます。

セウォル号の沈没の原因は復元力の喪失、船内に置かれた荷物の固定不足、操舵ミス、そして過積載の4つが定説とされていました。

事故発生から4年を迎えた今になってから外部衝突説を調査する必要があるのか。これについては陸揚げされた船体を調査できるようになったこともあるのですが、何れにしてもこれほど多くの死者を出した原因はどのような定説であったとしても人間側に問題があったのは間違いありません。