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地球からみて月の表面に見える黒っぽい部分。これは地球上でもよく見られる玄武岩で覆われた平原が広がっているのですが、この部分の地下に関して現在も氷として大量の水が埋まっている可能性があると報じられています。

地球に届いた月の隕石に、水がなければ生成しない鉱物「モガナイト」が含まれていることを東北大などの研究チームが初めて突き止めた。水分豊富な別の隕石によって月に運ばれた水は、現在、ウサギの姿に見えるくぼ地の下に氷の形で大量に埋まっている可能性があるという。

産経ニュース
今回東北大学を中心とする研究チームが明らかにしたのは月から飛び散り地球に落下した隕石を分析した結果、モガナイトという高圧力が必要でかつアルカリ性の水の蒸発が発生しないとできない鉱物が見つかりました。

現在どのように形成されたのかは明らかになっていないものの、東北大学によると月の地下に水を含んだ層がありそこにアルカリ性の氷を含んだ隕石が月表面に激突。高圧力がかりモガナイトが形成。さらにそこに別の隕石が衝突したことで宇宙に舞い上がり地球に隕石として落下したと考えています。

現在月の水(氷)に関しては月の北極と南極のクレーターの中心付近に存在することが分かっているもののそれ以外エリアでの水の存在は確認されていませんでした。

▼月
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今回地球に落下し資料となった隕石については『プロセラルム盆地』から飛来したものと考えられています。直径3,000kmという巨大な盆地で月のウサギ模様の耳の部分以外が全てプロセラルム盆地になります。このプロセラルム盆地に有名な『雨の海』などがあります。

プロセラルム盆地は約300kmもある超小惑星の衝突によって形成されたと考えらており、その後小さな別の隕石が盆地に落下したことで破片が宇宙空間に地表部分が放出されました。破片は宇宙を漂い今から1万7000年前にサンプルとなった隕石が地球に落下しました。