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海底で摂氏数百度という高温の水を吹き出している熱水噴出孔。アメリカではこの熱水噴出孔を利用し発電、さらに深海を探査可能な無人潜水艇に充電するという研究が進められていると報じられています。

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海の中に潜って人知れず任務を遂行するUUV(Unmanned Underwater Vehicle:無人潜水艇)をより長く航行させるために、海面に戻ってくることなく海に潜ったままの状態でバッテリーを充電できる海底充電ステーションの導入をアメリカ海軍は視野に入れている模様です。この充電ステーションは外部からの操作がなくても自動でUUVに給電できるだけでなく、海底の熱水噴出口からエネルギーを得て無人潜水艇に電力を供給するべく研究開発が進められています。

GIGAZINE
水深3000mにある熱水噴出孔から出る水温は実に400度。生物には極めて危険な温度にもかかわらず、複数の生物が熱水噴出孔周辺に生息していることも確認されています。そんな熱水噴出孔についてアメリカ企業は熱エネルギーを利用していると考えられる発電装置を海底に設置し、無人潜水艇に充電するという装置の開発が進められているとしています。

記事によると、カリフォルニア州に拠点を置く海中船舶開発企業グループのTeledyne Marineが今年4月に熱水噴出孔で発電し潜水艇に給電する海底充電ステーションを発表。仕様としては最大で200キロワットの電力を蓄え、水深約1万フィート(約3200メートル)の環境で動作するというものです。
同企業はすでに無人潜水艇『Gavia AUV』を開発しており、これまで水面と海底を往復し運用するという方法から海底で連続運用できるというこれまでにない運用方法が実施可能だとしています。

Gavia AUV

米海軍は2003年の時点で無人潜水艇Gavia AUVを15万ドル購入。2016年には『海中システムにおける永続性のある再生可能エネルギー』として研究を進め、同じく熱水噴出孔で発電し無人潜水艇を充電するシステム開発がスタートしたといいます。またこのシステムは2025年までに運用を目指すとも発表されていたそうです。

いずれにしても潜水艇を長期間連続運用することができ数時間おきに母船に戻すという作業も行わずに済むため運用面のメリットはかなり大きいと考えられます。
ただ、捜索範囲などは熱水噴出の一定範囲に留まるということが考えられ、例えば軍事用で使用するならば空軍でいうところの空中給油機のような海底充電ステーションと無人潜水艇間を行き来する給電潜水艇の開発も必要になってくると考えられます。
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