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韓国のベッドメーカーが販売していたマットレスから肺がんの原因(WHO 屋内ラドンハンドブック 公衆衛生的大局観 国際保健機関)にもなる放射性物質ラドンを放出していたことが明らかになった件に関して、韓国では全国の郵便局職員とトラックが動員され一斉回収が実施されました。

韓国メディアSBSによると、今月16日ベッドメーカー『DAIJIN』が販売していた一部モデルから天然の放射性物質である『ラドン』を放出するマットレスが市販されていたことに関して、この回収について郵便局員ら3万人、車両3200台を動員し一斉回収が実施されました。

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この日、ソウルのとある団地で3台のトラックが使われ、防じんマスクと手袋を付けた郵便局職員により回収作業が行われました。回収されるマットレスは14日時点で申請があり配布されたビニールで密閉し、目印としてDAIJINのシールが貼られたものです。


原子力安全委員会側の説明によるとビニール袋により放射性物質を99%ブロックすることができるなどと説明されているものの、一部の住人らは薄すぎることを心配し二重梱包しているものもあったとしています。また回収自体は多くが家の前や団地であれば1階まで出されておりスムーズに行うことができたとしています。

家庭から回収されたマットレスは郵便局にまで運ばれ大型車に移し替えられ、ソウルの南部に位置する唐津市の港にまで運ばれます。これらの作業にあたっては郵便局員が被爆する恐れがあるため韓国原子力安全技術院の関係者が立ち会っており、放射線レベルを測定しながら行われたとしてます。回収に使用されたトラックなどは車内及び車外の徹底的な洗浄が行われる予定です。

現在のところ韓国全土で回収されるマットレスは2万4000個で集められた大量のマットレスは野積場に置かれるなどとしており、その後どのように処分されるのかは記載されていません。


韓国では発生しラドン汚染されているマットレスに関しては、モナザイトという鉱物が練り込まれた繊維により作られたことが明らかになっています。製品は2010年以降に販売され続けていた一部モデルで、問題が発覚したのは2018年5月でした。