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私達人類は近い将来、例えば火星といった太陽系内の惑星に進出したり一般人が宇宙空間に長期滞在するという時代が必ずやってくるのですが、その宇宙空間で行われる外科手術について地球上よりも遥かに困難な環境で行われることになるそうです。

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地球の一つ外側の軌道を公転している火星に到達するためには、少なくとも9カ月間の宇宙航行が必要とされています。長い航行の間に乗員がケガや病気になった場合には地球と同じように外科的処置を施す必要が生じることも十分に考えられるわけですが、重力が非常に小さい環境での処置には大きな困難がつきまとう可能性が指摘されています。

GIGAZINE
この研究はアメリカの大学とイギリスのキングス・カレッジ・ホスピタルの研究者の研究チームにより行われたもので『宇宙での外科手術』という興味深い内容が研究内容になっています。

それによると、特に開腹が必要となる外科手術の場合、例えば地球上であれば血液を含む全臓器は下側、つまり地球に引き寄せられており開腹したとしても胃や腸といった臓器は適切に収まった状態で維持されているといいます。

しかし、地球軌道の微小重力下や惑星間の航行中といった無重力の環境下では血液などが室内に飛び散ることが考えられ、外科手術でもメスなどをの手術器具を必ず固定しておく必要があるなど地球上では異なる環境下での手術が行われることになるとまとめられています。
そのため宇宙の手術室に必要なのは『外傷用区画』という手術専用のモジュールを別途用意し完全に隔離した状態で行う必要があると主張しています。

▼外傷用区画のイメージ
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現在人類は地球低軌道で活動しているのですが、JAXAによると国際宇宙ステーションで怪我を負った場合の処置として国際宇宙ステーションには常備薬、AED、点滴、気管内挿管、洗眼、小外科セット、そして体を固定する背板が用意されているとしています。(参考)
ただ、それ以外の病気については、出来る限りの治療が行われた後に地球に帰還させられるものと考えられます。

有人探査では人間が宇宙船に乗り込むことになるため想定されるありとあらゆる事態に対応する必要があります。長期ミッションになるにつれそのハードルも高くなる傾向があるのですが、将来的にはヒューマノイドなど病気の心配のない電気で動くロボットをメインに使用し、宇宙船やロボットを管理する程度の最小限の人数で実施されるものと考えられます。
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