被災したマイニング工場_5

中国では先月末に中部から南部の広いエリアにかけ床上浸水が発生するなど豪雨が発生しました。川の氾濫も発生したのですが、中国で仮想通貨のマイニングを行っていた工場が溢れた川の水で被災したと報じられています。

海外メディアによると、豪雨は6月27~28日かけ四川省を中心に5つの省で発生しました。四川省の山間部は電気代が安いらしく、比較的低温な地域で冷房費も節約できるため、市販されているPCパーツを使い仮想通貨を獲得できる『マイニング』が盛んに行われています。
しかし、川の近くにあった四川省のマイニング工場では溢れた水で被災してしまうという写真が公開されています。

Local Media: Floods in China Heavily Damage Major Crypto Mining OperationLocal Media: Floods in China Heavily Damage Major Crypto Mining Operation - Altcoin Today

被災したマイニング工場_1

こちらが洪水により使用不能になったPCパーツです。写真を見る限りどのような物が使用されているのかは不明なのですが、マイニングは時間あたりの処理速度が早くかつ消費電力が少ないパーツが多様されていると言われているため、写真左下にある長方形状の銀色のパーツはNVIDIAがGeForce GTX 1080というものであるならば1基あたり6万円以上するというものになります。

被災したマイニング工場_2
右側を見ると氾濫してであろう川が濁流となっています。

被災したマイニング工場_3
そして被災したPCパーツ。GPUはこのマザーボードに複数取り付ける形になるのですが全て使用不能になりました。

被災したマイニング工場_4
そして水洗いです。なんと被災したPCパーツを分解して再び使用出来るように水洗いをしているようです。基本的に浸水した家電製品の再使用は難しく、マイニングでは常に高負荷をかけ続けるものでもあるため次は漏電による火災につながってしまいます。

世界的にもマイニングが盛んな中国を襲った豪雨により地球規模のマイニング量に変化があったのではないかと言われているものの27日には過去1週間の中では最低となるデータが示されていたものの翌日には前日の水準にまで戻っており、全体的に見た場合はほとんど影響がなかったと考えられています。