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旧ソ連時代、アントノフ設計局(現在ウクライナ)が製造した超大型輸送機An-225 ムリーヤ。世界で1機のみ運用されているのですが、今回は世界最大の輸送機をコックピット内からみた離陸の様子を紹介していきます。

旧ソ連時代、宇宙往還機『ブラン』の輸送のため開発された超大型輸送機です。性能としては離陸重量が600トンあります。これはジャンボジェットで知られるボーイング747の離陸重量が396トンとされており、性能から比較しても圧倒的となっています。旧ソ連が崩壊した後、機体は現在1機のみ運用されており超大型貨物の運送ビジネスが盛んになったことを機に、現在は欧米を中心に一般貨物の輸送を中心に使用されています。



こちらが今月公開されたばかりの映像です。計器回りの青色パネル、曇り止め用の扇風機と旧ソ連時代から続く特徴が色濃く残るコックピットが見えるのですが、窓の外から見える光景も一般的な旅客機に比べやはり高いような気がします。

そして離陸です。動画では2分35秒あたりから加速しはじめ3分15あたりで離陸しています。その後もグングンと上昇していき、滑走路の多くを残した位置でもかなりの高度になっていることがわかります。

▼ブランを背負うAn-225
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An-225は冒頭でも紹介したように旧ソ連時代に開発していた宇宙往還機「ブラン」を滑走路から発射台まで輸送させる機体として開発されたのが元になています。しかし、このような輸送が行われたのは1回だけで、旧ソ連の崩壊と共に計画が中止されてからは使用されることもなかったのですが、現在は主に欧州内での貨物輸送として使用されています。