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世界中を飛び回る旅客機のほぼ全ては化石燃料を消費しているのですが、JAXAはそのようなジェットエンジンではなく電動で動くファンを搭載した電動旅客機の技術開発を目指す組織を設立したと報じられています。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、電気を使って飛ぶ旅客機の技術開発を目指す組織「航空機電動化コンソーシアム」を設立したと発表した。将来は風力や太陽光などからつくった電気を利用し、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減につなげる。

経済新聞
記事によると組織は株式会社IHI、川崎重工業株式会社、株式会社SUBARU、株式会社日立製作所、三菱重工航空エンジン株式会社、三菱電機株式会社、及び経済産業省など16の団体としており、年内に具体的な目標を決めるとしているもののまずは小型機からはじめ2040年代をめどに座席数が100~150程度の小型旅客機で使用可能な動力の実現を目指すとしています。

この手の電動旅客機に関してはまだ少ないものの世界では開発が始まっており、航空宇宙大手ボーイングとアメリカの格安航空会社ジェットブルー航空が設立したZunum Aeroは12人乗りの電動旅客機を2022年にも就航させる予定です。この機体はバッテリー以外にも発電用のエンジンを搭載しており、そこから発電した電力で飛行することができます。(参考)

▼Zunum Aeroの電動リージョナル機(イメージ)
Zunum Aero

また欧州ではエアバス、ロールスロイスおよびシーメンスが電動ファンを搭載した次世代旅客機開発を行っており2020年を目標に飛行実証機を初飛行させる計画があります。(参考)

またノルウェーでは空港公団アビノールが2040年をめどに国内線は全て電動化した旅客機を飛行させうなどという目標を掲げていたことがあります。それによると2025年頃に19席の電動リージョナル機を就役させるというもので、2040年頃までにバイオ燃料で発電機を回し電動ファンで動く電動旅客機を就役させるともしています。(参考)

このような電動ファンを搭載した旅客機については高価なジェットエンジンを搭載する必要がないことの理由もあり運行コストは40~80%ほど削減可能だという報告もあります。また騒音に関しても同じようなサイズの機体と比較し80%ほど低減できるともしており、周辺環境にも優しい機体になるとも言われて言われています。
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