ルーマニア空軍 墜落事故_1

現地時間今月7日、ルーマニアの空軍基地で開催されていた航空ショーで展示飛行していたMiG-21が墜落する事故があったと報じられています。この事故でパイロット1名が死亡しました。

海外の軍事系メディアによると、事故があったのは黒海に近いルーマニア空軍の第86航空基地です。この日ボルチアオープンデイという航空ショーが開催されており、午後の展示飛行でMiG-21が飛行していたといいます。この事故を受けて以降の展示飛行は全てキャンセルされたました。

The Aviationist » Pilot Killed In Romanian Air Force MiG-21 LanceR Jet Crash During Borcea Open Day


事故の原因は明らかになっておらず現地の報道によると死亡したパイロットは地上にいる群衆を避けようと最後まで操縦し脱出した(放出された)としているものの真相は不明です。パイロットは36歳、飛行時間は400時間以上のチーフパイロットで、2005年に空軍士官学校を卒業していたFlorin Rotaruという人物だったとしています。

▼事故があった空軍基地

いくつか動画を確認したものの、事故が発生する前の映像が確認することができずどのような姿勢で墜落したのかは不明です。また墜落したのは滑走路上ではなく、周辺の畑です。

こちらの映像は同じ航空ショーでMiG-21による展示飛行なのですが、墜落事故とは直接関係はなくパイロットも異なると投稿者が述べています。ただ、この映像で写し出されているように地上スレスレを飛行する内容も含まれており、撮影された写真では地上を滑る形で炎上している様子が伺えることからパイロットの操縦ミスにより墜落した可能性も考えられます。

ルーマニア空軍 墜落事故_2

▼事故機
ルーマニア空軍 墜落事故_3

このような軍用機が墜落する事故については航空ショーで発生することもかなり多く、2017年9月にイタリア空軍の機体が海に墜落しています。
イタリア空軍の戦闘機、エアショーで墜落

▼ルーマニア空軍のMiG-21(事故機とは異なる)
ルーマニア MiG-21