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アメリカ、ロサンゼルス郊外の貯水池に放たれた大量のプラスチック製ボール。これは水面に浮かばせることで貴重な水の蒸発を抑えるものなのですが、このプロジェクトに関して「逆に多くの水が消費されている」と異議を唱える研究者がいるといいます。

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貯水池の水が蒸発することを防ぐために使用される小さなプラスチック製の球体が「シェードボール」です。節水のために用いられているシェードボールですが、実際には蒸発を防げる水の量よりも多くの水を消費してしまう可能性が指摘されています。

GIGAZINE
これはロサンゼルスの水源ともなっているLA Reservoirという71ヘクタール(21万4000坪)の巨大な貯水池にシェードボールという水道の配管などに使用されているプラスチックから作らてたボールをに9600万個浮かばせ夏場の水不足解消を狙ったものです。
導入コストは3450万ドル、当時の価値で72億円相当で毎年水不足に見舞われる同市ではより大規模で安定的に水を供給できるパイプラインを引き水の供給を受ける案などが構想されていたといいます。


実際にどの程度効果があったのか。ロサンゼルス水資源・エネルギー局事業部によると1年間で約10億ガロン、約37億リットル以上の水の蒸発を防ぐことに成功したと発表しています。

一方で、今回異議を唱えたのは環境やエネルギーの専門家Kaveh Madani博士です。彼によるとシェードボールを9600万個製造するのにかかった大量の水資源を考えた場合必ずしも効果的ではないとしています。
具体的にはボールの製造に29億リットルの水が必要でMadani博士によると貯水池で蒸発を阻止することができた水の量が1年で17億リットルだったとしており、少なくとも貯水池には2年ほど浮かばせ続ける必要があるとしています。

ロサンゼルスで試験されたものは今現在どうなっているのか、グーグル・アースで見た所2018年に撮影されたデータでは既にこのボールは撤去されており存在していないようです。したがって製造にかかったコストと水、そして実際の蒸発量を考えると計画に疑問あるというのは納得できる結果です。

またMadani博士は「我々はシェードボールが悪いと言っているわけではなく、その環境コストと利点を考慮しなければいけないという事実を強調しているのです」と語っています。
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