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アメリカの航空大手ボーイングが国際宇宙ステーションへの宇宙飛行士打ち上げ用として開発しているCST-100『スターライナー』に関して、先日宇宙船に搭載されているエンジンの燃焼試験で推進剤が漏れる異常があったと報じられています。

Space.comによると、今月21日有人宇宙船CST-100 スターライナーに搭載されている打ち上げ脱出システム用のエンジンの燃焼試験を行った際、エンジンの燃焼が終わり停止中に推進剤が漏れ出す不具合があったと報じられています。

Boeing's Starliner Launch Abort Engine Suffers Problem During Testing

CST-100 スターライナーには宇宙船を構成する下部、サービスモジュールに打ち上げ脱出システム用として4基のエンジンを備えています。これは例えばロケット打ち上げ時などロケットに緊急事態が発生したときに宇宙船とロケットを切り離して安全なエリアまで宇宙船ごと射出するというもので、この手のカプセル状の宇宙船には必ず搭載されているものです。

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エンジンの推力は1基あたり4万ポンドで、ボーイングによると問題が発生したのはエアロジェット・ロケットダインが開発した推進システムの『ヒドラジンバルブ』だとしており燃焼終了も閉じられることはなくヒドラジンが漏れ続けていたといいます。現在のところ機会的な故障なのかプログラムのミスなのか詳しい原因までは記載されていません。その上で現在NASAと協力して徹底的な調査を進めているとしています。

問題の発生で有人打ち上げなど今後の飛行計画にどのような影響があるのかという点については、ボーイング側は今のところスケジュールの変更は無いと発表しているそうです。

同じく国際宇宙ステーションへの有人打ち上げを目指すスペースXの有人宇宙船ドラゴンV2に関しては着々と準備が整っており2社の民間宇宙船の打ち上げに関してはスペースXが一歩リードしているような印象を受けます。ただ、将来的な有人打ち上げに関しては現在もスケジュールが決まっておらず2020年以降になるとも報じられてます。

CST-100


NASAの商業宇宙船計画(Commercial Crew Program)の下で開発が進められている有人宇宙船で、計画では30社あまりが審査を受けており最終的に残ったのがボーイングのCST-100とスペースXのドラゴン2の宇宙船です。
スターライナーは7人乗りで単独飛行では約60日間、ISSとドッキングした状態では最大7ヶ月間宇宙空間で運用することができます。宇宙船は回収し10回程度の再利用を計画しています。

この宇宙船の開発に関してはボーイング社が「NASAと契約できなかった場合、もしくはNASAの審査に落ちた場合は、開発に携わっているチーム全員を解雇する」という通達を職員に出しておりそのようなプレッシャーの元開発がすすめられたものになります。(参考)
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