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一般人を載せ高度100kmの宇宙旅行を実施すると発表しているのはアメリカに本社を置くヴァージン・ギャラクティックです。先日スペースプレーン『スペースシップツー』を用いた試験で過去最高高度となる高度52kmに達したと発表しました。

NASASpaceFlight.comによると今月、民間宇宙旅行の実施を目指しているヴァージン・ギャラクティックが運用するスペースプレーン『スペースシップツー VSS ユニティ』の打ち上げ試験を実施し、飛行速度はマッハ2.47、到達高度が52kmに達したと報じています。

VSS Unity completes third powered flight – achieves Mach 2.47 – NASASpaceFlight.com

記事によると今回の試験では母機により上空14.2kmまで運ばれVSS ユニティを空中投下。その後エンジンを動作させほぼ垂直の状態で42秒間加速したとしています。今回の試験では飛行中の客室内の環境をを理解するために温度、圧力、振動、放射線量など8つの項目を測定するデータが収集されていました。


ヴァージン・ギャラクティックが運用を目指すVSS ユニティは今回で3回目の動力飛行となりました。1回目は今年4月に実施し飛行速度はマッハ1.87、高度は25.7km、2回目は5月に実施し飛行速度はマッハ1.9、高度は34.9kmでした。

同社は10年前から民間宇宙旅行に参加するチケットを販売しており、500人以上から資金を集めています。費用は現在のところ一人あたりの旅費は25万ドル(約2700万円)で販売されており、日本からの参加も可能です。
ヴァージン・ギャラクティックの計画としては今年末にも高度100km以上の商業宇宙旅行を実施するなどと言われており、今後数ヶ月以内により高高度への飛行試験が実施されるものと考えられます。


ヴァージン・ギャラクティックの民間宇宙旅行は有人のパイロットにより2名により操縦され高度100kmの宇宙を目指します。一方ブルーオリジンが目指す宇宙旅行は通常のロケットと宇宙船のようになっており、知る限りではパイロットというのは存在せず自動や遠隔操作などで宇宙を目指し地上に帰還します。
何れにしても両者とも近い将来宇宙旅行を実施すると発表しており、地球は周回できないものの私達一般人も宇宙から地球を見下ろすことができる時代に入ろうとしています。