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韓国企業のSK建設及び西部発電が合弁会社を設立し建設を進めていたダムが決壊した事故に関して、決壊発生前にダムの沈下発生していたのですが、沈下を食い止めたり修復するような装置は当時現場になかったという証言が出始めていると報じられています。

韓国メディア『SBS』によると、国会報告として「ダム沈下が発見された後、急いで修復装置を指名手配した」などと説明していたものの実際はその修復装置が無かったという証言が出始めていると報じています。

[단독] "라오스 댐 사고 당시 현장에 복구 장비 없었다"


決壊事故については韓国西部発電社長のキム社長は国会常任委の業務報告として「7月20日に豪雨が発生し(ダムが)11cm沈下した」と説明し沈下の範囲が許容範囲に収まっていたことからすぐに措置を講じることはなく一度だけ監視しただけでそのままになっていたといいます。
しかし、その2日後の7月22日にダム上部の10箇所で沈下が発生したことを受け修復措置を手配。23日午前にはダムの上部(ダム最上部の平らな部分と考えられる)が1mほど沈下したことを午前に確認していたと説明していました。ダムその4時間後に決壊しました。

2016年にSK建設が結んだラオスダム工事については本ダム2つと5つの副ダムを建設するという超大型工事にもかかわらず下請け業者はたった1社だけだったとしています。この下請け業者は2017年6月に請け負った土木工事とダムの構造工事を終え契約が終了したため撤収していたらしく、その際に使用した主要な建設機器も持ち帰ったとしています。そのため2018年7月22日当時には修復を行えるような機器は現場には持ち合わせていなかったとしています。

記事によるとSK建設は仕上げ工程だけ残った状況で下請け業者が撤退していたとしており、ダムが決壊した翌日、つまり7月24日に地元の業者に依頼しダンプカーなど12台の機材を投入していたといいます。ダムの建設に携わっていた人によると建設が始まった当初からSK建設が保有する機械などは無かったとも話しているそうです。