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電磁誘導により物体を高速で射出することができる装置として、特に軍事用ではレールガンというものが実用化されつつあります。日本でも研究が進められているものなのですが、先日その実験室が公開されていたそうです。

これは中国メディアが報じたもので日本国防総省の陸上装備研究所は新しい科学研究成果としていくつか映像が公開されたもののその中でも目立っていたのがこの電磁加速システムの研究だとしています。記事ではいわゆるレールガンの規模は小さいものの冷却システムなどが完備されてるなどと紹介されています。



電磁加速システムの研究については現在約21億円の予算をかけ開発中もので、防衛装備庁の資料によると平成29年度から32年度まで研究試作を行い、32年度から33年度まで試験を行う予定のものだとしています。
この研究に関しては「これらの用途は防衛用に限られ、民間では実施しない研究であるため、防衛省が事業を実施する必要がある」と説明しています。

参考:防衛省・自衛隊:平成28年度 事前の事業評価 評価書一覧

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こちらが弾体です。直径は約20mm程度と考えられます。レールガンに関してはイギリスやアメリカが最も研究が進んでいるとされ現在のところ155mmのものが試験されています(参考)。中国でも艦艇に搭載されたレールガンが確認されており弾体も100mm程度はあるとされています(参考)

具体的な性能についてはアメリカで試験されているもので初速が約9,000km/h、射程は370kmなどとなっており従来の砲弾とよりも射程など高性能化が図られています。

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