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惑星の環境を変え私達人類が住める環境に作り変えるというSF映画でありそうなことを火星で実施しようとする人物がいるのですが、科学的な点から少なくとも現在の技術では火星をテラフォーミングすることはできないという論文が発表されているそうです。

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Space.comによるとこの論文を発表したのはNASAや火星の探査計画にも参加してるBruce Jakosky氏、北アリゾナ大学の惑星科学助教授Christopher Edwards氏によりまとめられたものです。

Can We Terraform Mars to Make It Earth-Like? Not Anytime Soon, Study Suggests

現在の火星テラフォーミングは火星の気温を上げ、水をつくり、火星の大気圧を上げるという方法があるものの、火星に存在する気温を上げるために必要なCO2つまり二酸化炭素の量が想像以上よりも少ないらしく、十分に温めることができないという初歩のプロセスが不可能な状態だとしています。

▼火星探査車オポチュニティが撮影したヴィクトリアクレーター
火星のヴィクトリアクレーター

火星の二酸化炭素は岩石(土壌)と極の氷にあるもののこれまで得られた人工衛星などのデータから分析したところテラフォーミングに必要な二酸化炭素の量は1/50程度しか得られない結果がでたとしています。

岩石などに含まれる二酸化炭素を放出させることは難しいものの仮にこれらの二酸化炭素を放出できたとしても火星の気温上昇は10度程度に収まり、火星にあるとされる地下の氷を溶かすには気温の上昇が全く足らないとしています。
論文ではどのようにまとめられているのかは不明なのですが、火星に存在する二酸化炭素に頼るのではなく人工的に温室効果ガスを放出し温める方法が必要になってくると考えられ、少なくと現在の技術力で火星のテラフォーミングは不可能ということになっていると考えられます。


火星のテラフォーミングに積極的な人物としてSpaceXのイーロン・マスク氏が知られているのですが、彼によると火星の極で水爆を爆発させ100年単位で一気に火星を温暖化するという案を提唱しています。それによると、火星では水爆が放出エネルギーの35~45%が熱に変換されるため火星を温めるには効率が良いなどと説明しています。
火星テラフォーミング、スペースXとイーロン・マスク氏の野望 : ZAPZAP!

またNASA、コロラド大学、プリンストン大学など複数の研究機関が共同で発表した論文では火星のラグランジュ点 L1という軌道に1~2テスラ(10,000〜20,000ガウス)の磁束密度のある磁気シールを設置することで、結果的に火星を温暖化させるという案も過去に発表されていたことがあります。
NASA、磁気シールドで火星を温める案 : ZAPZAP!
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