V-280_1

先月末、最初のプロトタイプであるV-280に関してデモフライトが実施され、これまで『ぼかし』などを入れられ確認できなかった同機のギヤボックスが初公開となったそうです。



こちらがベル・ヘリコプターが行ったメディアらを招待し実施したデモ・フライトの様子です。このフライトでも特に制限はなく撮影が可能だったようで、これまでぼかしが入れられ確認できなかった同機の特徴的なギアボックもそのまま公開されました。

同機にはゼネラル・エレクトリックT64-GE-419という1基約4,815仏馬力のエンジンを2基搭載し前方のローターを回転させています。実はよく似たティルトローター機であるV-22とは構造が異なりV-280はエンジンは常に水平位置で固定され、ギヤボックスを介して最大90度以上傾くローターに動力を伝えています。この構造については公式動画でもぼかしが入れられるという機密扱いのものでした。

今回のデモフライトに関して海外の軍事系サイトによると飛行時の騒音については「V-22オスプレイに比べて遥かに静かだった」と表現しています。また、デモフライトに合わせてベル・ヘリコプターは同様のエンジンレイアウトのある無人機バージョンの開発を行っておりこちらはV-280よりも若干小型になるとのことです。