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アメリカ海軍のアクロバティック・チーム『ブルーエンジェルス』は現在使用している機体に関して、
2021年末までにF/A-18E/F スーパーホーネットに変更すると報じられています。

世界最高の技術力がと言われるアメリカ海軍所属のブルーエンジェルス。アメリカ各地で開催される航空ショーや各種イベントで低空での曲芸飛行を実施するというチームなのですが、現在使用している単座型のF/A-18C及び、複座型のF/A-18D ホーネットをそれぞれF/A-18EとF/A-18Fに置き換えられます。

The Aviationist » U.S. Navy Blue Angels to Get Super Hornets By The End of 2021

ブルーエンジェルスが使用してきた機体に関して近年は1986年11月から
F/A-18A/B ホーネットを運用していました。しかし、老朽化に伴う機体トラブルが発生するなどしたことから10年前の2008年度にC/D型に変更されることが決定し2008年1月以降からは現在のC/D型が運用されていました。
そして現在の計画としては2021年末までに現在アメリカ海軍でも運用されているF/A-18E/F スーパーホーネットに置き換えられるとしてしています。選定の理由については明らかになっていないのですが、曲芸に使用できる海軍機はこの機種くらいしかなく結果的に3代連続のホーネットファリミーが運用されることになります。

▼ホーネットとスーパーホーネットの比較
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C/DとE/F型は姉妹機のように見た目はそっくりなのですが、全長は1m30cmほど長くなり機体は一回りほど大型化されています。WikipediaによるとC/DとE/F型の共通する部品は僅か10%程度しかなく事実上の新型のような機体デザインとなっています。

▼空母で射出を待つF/A-18E
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ブルーエンジェルスはこのような展示飛行を実施しているのですが、伝統として耐Gスーツや酸素マスクは着用しないそうです。そのため今後新しい機種になったとしてもこのような伝統は受け継がれるものと考えられます。
ブルーエンジェルスは全米で年間34個所、70回以上のショーを行っているとのことです。