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日本でも生産、配備が進められているステルス戦闘機F-35に関して、アメリカで降着装置の故障による胴体着陸が実施されたと報じられています。

アメリカの軍事系ニュースサイト『The Aviationist』によると、アメリカ時間2018年8月22日午後12時50分頃、フロリダ州エグリン空軍基地所属のF-35AライトニングⅡが降着装置の故障で前輪が降りないまま胴体着陸が実施されたと報じています。

The Aviationist » F-35A Nose Gear Collapses After Parking Following Emergency Landing At Eglin Air Force Base

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Photo:Michael Snyder / Daily News

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事故の状況は明らかになっていないものの機体は安全に着陸し停止、パイロットはその後脱出し怪我は負っていないとしています。機体の損傷具合については不明なのですが、少なくとも機首下部に搭載されている電子・光学式照準システム『EOTS』は接触により破壊されているものと考えられます。

2機のF-35Aは今週ミシガン州で実施される航空ショーに参加するとしているのですが、同基地によると航空ショーに参加する機体ではないとしおてり、ショーは実施予定のようです。

F-35の事故は少なく過去に偽装された不良素材から作られたエンジンが原因で炎上する事故が発生していたものの、墜落やパイロットが死亡するなどの重大事故は未だに発生していません。胴体着陸についても記憶している範囲では初と考えられます。


F-35の降着装置は着陸の際は先に後輪が出てから前輪が出てくる構造です。離陸の際の動作は前輪が先に格納され次に後輪が格納されます。