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中国人の爆買いという言葉は過去の話しになりつつありますが、一方韓国の空港では爆買いした中国人観光客による梱包材の無断投棄が問題になっていると報じられています。

アジア最大級のハブ空港としられる仁川(インチョン)国際空港。ここには日々多くの観光客が集まってくるのですが、免税店などを中心に活気に湧く一方で近年問題になっているのは中国人観光客が出すゴミについてです。その量は毎日5トンに達しており、空港が疲弊していると報じられています。

쓰레기 하루에 ‘5t’씩 무단 투기하며 인천국제공항 ‘쓰레기장’ 만드는 중국인들

韓国メディアMBNによると、中国人観光客らは空港で商品の梱包などを解きそのまま捨てて帰る問題を報じており、搭乗ゲートの通路を塞ぐような形で免税店で購入した商品の梱包を捨てているなどと説明。そこで仁川国際空港は他の客に迷惑になるため、梱包を取り除く専用スペースを設けたものの依然としてゴミは捨てられ続けているとしています。

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Photo:인천일보
少量であればそれほど問題視はされなかったものの1日あたり5トンという量になっていることについては放置できない問題と受け止め、韓国政府と免税店業界がごみ問題の対策を議論。結果、梱包材を既存の1/3まで減らすという案がでたそうです。そこで試験的に梱包材を減らした結果、捨てられるゴミの量は20%以上少なくなったとしています。

ゴミを処分するにはそれだけ費用もかかることになるのですが、仁川国際空港では仮に20%ほど捨てられるゴミの量が少なくなると1年間で約20億ウォン(約2億円)の経費削減につながるとしています。韓国政府としてはまずは仁川国際空港でさらなる改善策を適用した後に全国すべての空港にも適用していく計画だとしています。


仁川国際空港は過去に収入拡大のため利用客の待機スペースなどを免税店のスペースとして従来の1.5倍にまで拡大した背景があります。それにより2015年における免税店の店舗から得られる収益が6300億ウォン(約630億円)に達してしました。
梱包材の問題に関しては中国人だけではなく、台湾、香港そして日本人観光客も行っているとしており、ゴミをだた捨てるのではなく過剰に梱包されたプチプチなどを持ち運びしやすいサイズまで再梱包しているとのことです。