ヌリロケット

韓国航空宇宙研究院 (KARI)が開発を勧めているKSLV-2という韓国で開発さたものとしては最大のロケットに関して名前を『누리(ヌリ)』と命名されたと報じられています。

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韓国が2021年の初打ち上げを目指し開発を進めているのはKorea Space Launch Vehicle-2(KSLV-2)というロケットです。このロケットは2010年以降に開発が始まっていたのですが、先日ロケットを『누리(ヌリ)』、韓国語では古い表現での『世界』という名前が付けられたと報じています。

한국형 발사체 이름은 '누리'..."우주까지 새 세상 개척 의미" :: 공감언론 뉴시스통신사 ::

ヌリロケットは地上600~800kmの地球低軌道に1500kgの質量を送り込むことができる3段式ロケットでエンジンは第一段に75トン級エンジンを4基、2段目に1基、3段に7トン級エンジンを1基備えています。3段のエンジンともすべて液体燃料ロケットで一般的なロケットに使用される固体ロケットブースターは採用していません。使用するのは液体酸素とケロシンです。
現在75トン級エンジンは完成はしていないのですが、今年10月に燃焼試験を実施するとのことです。

▼韓国におけるロケット開発(右がヌリロケット)
ヌリロケット_1

今回の名前決定に関しては国民からの公募し韓国航空宇宙研究院が決定していたもので、同組織によると「新しい名前にふわしく、無限の可能性をもっている宇宙を開拓するのに最善を尽くしてくれるだろう」という趣旨の説明をしています。

▼75トン級エンジン
75トン級エンジン

ヌリロケットについて最も難しいエンジンの開発については厳密に言えば自国開発したものではく、同組織がウクライナから30トン級液体燃料エンジンの設計図を入手し、これを元に2003年より30トン級エンジンの開発していました。75トン級エンジンは30トン級エンジンを発展させ開発したものになります。またヌリロケットの第一弾はロシアが開発し譲渡された羅老ロケットの1段(ロシアが開発したアンガラロケットのもの)を開発に利用しているとのことです。

これらのロケットを自国開発するに至った理由についてはKSLV事業団長、朴泰鶴(パク・テハク)氏は2011年末に「いくら多額の資金を積んでも宇宙ロケット技術を供与してくれる国はないため、独自に開発するしかない」とし、ロケット先進国との協力については「米国や欧州は、価格を非常に高くつり上げた。日本・中国・インドは、韓国に技術を供与する気がなかったり、国際条約の問題がある。協力してくれそうな国はロシアとウクライナだけだ。現在、ウクライナのユージュノエ(ドニエプル・ロケットという大陸間弾道ミサイルの民生型の開発元)との間で、技術導入のための集中的な話し合いを行っている」と話していました。

また、韓国のロケット開発については技術取得のためロシアの高性能ロケットエンジンのRD-180とその関連技術をアメリカから韓国に不正輸出しようとして2009年4月に韓国系アメリカ人ユン・ジュファンが逮捕されています。ちなみにこの男は化学兵器に使用される猛毒のサリンをイラン輸出しようと取り引きを斡旋したことで2年間服役しています。
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