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今年7月、韓国のとある企業が日本海海戦で自沈した装甲巡洋艦ドミトリー・ドンスコイを発見したと発表しました。しかし、現在は金塊を元にした投資詐欺事件として捜査が進んでいるのですが、現在どのような状況になっているのでしょうか。

沈没船のサルベージや建設業などを行っている韓国企業シンイルグループの関連会社は「膨大な量の金が載ている」と自らが主張するドミトリー・ドンスコイの沈没船を発見。この船自体は実際に確認されたのですが、この歴史的な発見から1ヶ月もしなうちに急展開し、同企業が船体に積まれていた金塊を元に仮想通貨を発行、更に「取引所に上場すれば、約200ウォンの相当コインが1万ウォンになる」などと国内の10万人以上から数百億ウォンを先走って集めていました。

その後、ドンスコイに日本円で15兆円規模の金塊が積まれているという噂話は同企業もただの噂話だとしており、根拠が無かったことが判明。警察当局は『宝船投資詐欺』として捜査を進めています。

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現在当局は現在同社のオフィスや従業員寮などを差し押さえしている他、従業員9人の口座を凍結。21人の関係者について出国を禁止する措置が取られているとのことです。また新たに関係者9人の15口座、約24億ウォンを凍結したと発表しています。今回確認された投資詐欺の被害者は2,300人で被害額は90億ウォンとしています。

当局によると被害者側が協力的ではないとしており、一部の被害者は未だに「投資を回収することができる」「一攫千金を狙うことができる」と思っているとも発表しています。

韓国当局によると、シンイルグループについては当初からこの手の船体の引き揚げた経験がなく引き揚げに必要な資本を投資に回していたことが明らかになっています。また引き揚げ業者との契約内容にも何故か船体の引き揚げに関する内容は触れられていなかったことも明らかになっています。つまり最初から金塊があろうがなかろうが引き揚げる予定はなかったものと考えられます。

一方、シンイルグループの43歳になる男性代表についてはインターポールを通じ国際手配しており、早期検挙に向け滞在しているベトナム当局と協力しているとしており現在も行方を追っているとしています。