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先日中国の高速鉄道で販売されている所謂『駅弁』について再びカビ問題が発生し、今回はようやく販売停止の措置がとられたと報じられています。今回は中国の高速鉄道で販売されている常温弁当についても紹介していきます。

今回カビ問題が発生した常温弁当は、高速鉄道(中国版新幹線)の車内販売がされていたものでこれを口にした乗客が大量に生えていたカビが原因で嘔吐や下痢の症状に見舞われたというものです。

中国鉄路総公司によると事故原因について「常温弁当は保存と輸送の時間が長く、包装容器が破れることでカビなどが発生しやすい」としたうえで「食品の安全問題に影響を与えるため、9月29日より全国の鉄道で常温弁当の販売を停止する」と発表しています。

▼カビが生えた問題の常温弁当。価格は40元(約660円)
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日本の新幹線で販売されている駅弁と中国で販売されている常温弁当の違いは第一に消費期限の長さです。実はこの手の常温弁当は消費期限が製造してからの3ヶ月あるといいます。

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こちらは過去に撮影された高速鉄道で提供される常温弁当の製造工場です。なんと防腐剤を含む添加剤を一切使用せず消費期限3ヶ月を実現しています。

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長期保存についてはパック内に窒素を充填する方法で実現しています。ただし輸送中に傷がつき外気に晒されると腐敗が進んでしまうという欠点が存在します。常温弁当にもいくつか種類があるそうなのですが、安いものでは580gほどの弁当で価格は15元(約250円程度)となっています。

もちろん過去にもカビが生えた弁当が見つかっており、その場合では国が定める消費者法の10倍補償が適用され購入者に対して購入額の10倍の金額が支払われたとしています。

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