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中秋の名月を迎え月を見上げた方も多いと思いますが、ロシアの宇宙企業エネルギアはソユーズ宇宙船で月を周回して帰ってくるという月旅行に関して今後実施する可能性を示唆しているといいます。

最近火星よりも何かと注目されているのは月です。この月について近い将来、軌道上に宇宙ステーションを建設したり有人月面探査が再び実施されるのではないかと言われていますが、一方ロシアではあくまで観光目的で行う月周回旅行に関して契約を結んだという記事が掲載されています。

露エネルギア社、月周回旅行を提供する用意ある - Sputnik 日本

これはロシアメディアSputnikが報じているもので、ロシアの宇宙開発を支えるエネルギア社が開発・運用しているソユーズ宇宙船を使用し、月軌道を周回し地球に帰還するという宇宙旅行を発表。2018年9月の段階で具体的な氏名や身分などは明らかになっていないものの既に旅行に向けた契約を結んだという内容が掲載されています。

▼ソユーズ宇宙船
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料金に関しては1億5000万ドル~1億8000万ドル(170億~203億円)。これはロケットの打ち上げ総費用ではなく、各種訓練を含むソユーズ宇宙船の1座席あたりの総費用と考えられます。ちなみに国際宇宙ステーションに宇宙飛行士の打ち上げは値上がりており2015年時点で1座席あたり100億円近くなっているとも言われています。

月旅行といえばZOZOTOWN前澤友作社長が全席購入したことで話題になったスペースXのビッグ・ファルコン・ロケットがあるのですが、単純な比較はできないものの一人で6~8つの座席を購入したとしており数百億円~1000億円以上の額を前澤氏が支払ったものと考えられます。
ただ、ビッグ・ファルコン・ロケットとソユーズ宇宙船は船内容積が全く異なっており、別途居住モジュールが搭載されていないのあればソユーズ宇宙船による旅行はある意味で精神的苦痛を伴う狭さになります。

ちなみに2016年にエネルギアは映画監督ジェームズ・キャメロン氏や日本人を含む8人の民間人、月周回旅行の実施に向け契約したと発表しているのですが、現時点で具体的な実施予定などは発表されていません。
ロシアの宇宙船で行く月軌道旅行、8人が同意し料金支払い : ZAPZAP!