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韓国で開発が進められているのはKF-Xというステルス戦闘機です。これは韓国とインドネシアがお金を出し合い事業を進めているものなのですがインドネシアが分担金を支払っておらず開発の雲行き怪しくなってきていると報じられ知恵ます。

韓国メディアSBSによると、開発が進められている韓国型戦闘機KF-X事業に関してその20%を出資しているインドネシア政府から昨年以降の分担金の支払いが行われておらず、今年に入ってからも未だに支払われていない状況が継続しているとしています。

[취재파일] 지갑 닫은 인니…바람 잘 날 없는 KF-X

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記事によると、最後に支払われたのは昨年の2017年上半期分452億ウォン(日本円で45億7000万円)の分担金としており、2017年下半期の1389億ウォン(約139億円)、そして2018年上半期の994億ウォン(約100億円)の合計284億円あまりが支払われていないとしています。

インドネシアメディアや海外の軍事専門誌によると「インドネシアのKF-X脱退説」囁かれているとしており、その根拠としてインドネシア政府は今年はじめにIF-X(KF-X)事業について見直しも行っていたといいます。見直しの理由に関しては「KF-Xに入る米国の技術がインドネシアに移転される可能性がないためインドネシアが取り組む理由がない」などといくつか理由を上げており、韓国政府はKF-Xの開発に向け追加投資をするかどうか決断をくださなければならないと専門家は指摘しています。

インドネシア空軍事情について調べてみたところ、今年3月の時点で現地メディアがインドネシア政府はロシアのSu-35を導入することを決定しており、導入に向けた契約を既にロシアと行った報じています。当時の記事によると今年8月に2機を引き渡し残りは2020年までに引き渡されるとも報じられています。一方で韓国側によると「Su-35とインドネシアのIF-X(KF-X)事業は別々に進んでいるため影響はない」という説明も行っていたといいます。

▼Su-35
Su-35

KF-Xで開発されている機体はステルス戦闘機とされているもののF-22やF-35のような高価で高いステルス性能を有する機体ではなく、安価なミドルクラス機として開発が進められています。そのためミサイルなどはすべて機外搭載(一部半埋込式)となっており、ステルス性能は限定的となるもののコストパフォーマンスに優れた機体になっているものと考えられます。

参考:韓国の次世代ステルス機、ミサイルはなぜ機外搭載なのか : ZAPZAP!