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航空自衛隊が現在90機あまり配備しているF-2の後継機としてF-3の開発計画が進んでいるものの、機体に関してF-22などを改修したものを配備する案がいくつか出されていたものの防衛省は開発コストや基準に満たさないとして何れも見送ったと報じられています。

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防衛省は、航空自衛隊のF2戦闘機の後継機を新規開発する方針を固めた。政府関係者が明らかにした。米英の3社から既存機種の能力向上型の導入を提案されていたが、コストや性能面から日本側の要求に合わないと判断した。

毎日新聞
F-2戦闘機の後継機として航空自衛隊への配備計画を進めているのはF-3というステルス戦闘機です。現在これに搭載するというエンジンや機体設計は過去にいくつか出されており、風洞モデルも製造されていました。一方で、F-3の開発製造に向けて防衛省は『国際共同開発案』と『国内開発案』そして『既存機の能力向上型の購入案』の3つの考え方を示し、将来の導入を目指すとしていました。

今回報じられたのは『既存機の能力向上型の購入案』になるのですが記事によるとアメリカのロッキード・マーティンはF-22を改修しF-35の装備を搭載したようなハイブリッド型、ボーイングはF-15の改修型、イギリスのBAEシステムズはユーロファイター・タイフーンの改修型した案を提案してきたといいます。

パット見た感じ素人目にも最も高性能なロッキード・マーティンのF-22改修案が最有力視されるのですが、防衛省によるとF-22の改修案は改修コストがかかるほかアメリカによる禁輸措置解除の見通しが示されなかったとして導入に支障をきたす恐れがあるとして見送られたという趣旨の内容が書かれています。他のF-15、ユーロファイター・タイフーンの改修案は防衛省側が望む性能に達していないとして同じく見送られました。

「近代化されたF-22の再生産は検討していない」ー米空軍長官 : ZAPZAP!

したがって『既存機の能力向上型の購入案』はF-3からは消えたことになるのですが、一方で国際共同開発案として現在は同じような新型戦闘機の開発を検討している英国、もしくはドイツ・フランス連合との国際共同開発で開発費を分担した上で開発、導入を模索しているとのことです。ただ、求められる性能など日本と共同開発国との折り合いがつかない可能性と担当する分野の調整が難航することも考えられ一筋縄では行かないという事が記載されています。

▼イギリスの第6世代戦闘機 テンペスト(モックアップ)
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ちなみに国際共同開発案として挙げられているイギリスについては、現在F-22やF-35といった第5世代戦闘機の更に上をいく第6世代戦闘機の開発を発表しています。機体はユーロファイター・タイフーンの後継機に位置しする機体で『テンペスト』と呼ばれており、ドローンを運用できるなどF-3に近い構想(参考)になっていることから、具体的に報じられていないものの防衛省も興味を示しているものと考えられます。テンペストはイギリスのBAEシステムズのほかロールス・ロイス、イタリアのレオナルド、欧州のミサイル大手MBDAが参画するといわれており導入は2035年を目標にしています。

英国 第6世代戦闘機『テンペスト』、モックアップを一般展示 : ZAPZAP!
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