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先月末、オーストラリアで開催されたのはブリスベンフェスティバルというイベントです。毎年、オーストラリア空軍も参加しているのですが今年は大型輸送機を低空飛行させるという展示飛行を行ったそうです。

オーストラリアのクイーンズランド州では芸術文化祭として9月末からブリスベンフェスティバルというイベントが開催されています。1961年から始まったイベントでブリスベンシティ各地で音楽や映画、ダンス、オペラなど様々な分野の芸術が一度に見られるとして毎年数百万人が訪れる規模になっているそうです。

さて、そんな芸術祭をお祝いするため毎年オーストラリア空軍は戦闘機などによる展示飛行が実施されているのですが、見出しでも紹介したように今年は大型輸送機を使用した低空飛行が実施されました。


こちらが飛行を行った軍用大型長距離輸送機C-17A グローブマスターIIIです。動画ではビルとビルの間を通過するという過激なとも言える飛行映像になっています。


別角度から撮影された映像です。実際は幅の広い川の上空を通過するという飛行になりました。オーストラリア空軍が事前に発表した内容によると飛行高度は100m程度、飛行速度は300km/h程度になったとのこと。


このような飛行に関しては安全性に問題はないかという疑問が毎回寄せられていると考えられるのですが、一般的に軍用機であれば旅客機よりも機敏に動くことができると考えられ、例えばこちらの動画のようにイギリスのウェールズ地方にあるマック・ループと呼ばれる低空訓練空域ではC-17Aを始めとした大型輸送機による訓練も実施されています。

そのため、偶然にエンジンが停止したり何らかの不測の事態により衝突したり墜落するという可能性はゼロではないものの、実施にあたっては技量のあるパイロットにより行われており安全性には特に問題はないということになりそうです。