天宮宇宙ステーション_2

中国が2020年代に運用を目指しているのは天宮宇宙ステーションです。早ければ来年にもコアモジュールが打ち上げられるのですが、そのコアモジュールの実物モデルが11月に開催されるイベントで公開されるとのことです。

中国のニュースサイト『笑奇网』によると2018年11月に開催される第14回珠海航空ショーで天宮宇宙ステーション(中國空間站)のコアモジュール『天和』の実物モデルを初公開すると報じています。

中国空间站核心舱将在珠海航展首秀-笑奇网

天宮宇宙ステーションはコアモジュール『天和』の他に2つの実験モジュール「实验舱I(問天)」、「实验舱II(巡天)」を打ち上げT字に接続するもので滞在定員は3名です(宇宙飛行士交代時には一時的に6名)。コアモジュールは全長16.6m、最大直径が4.2mで半分ほどが細くなっており直径が2.8mあります。重量はそれぞれ20トン級と紹介されています。

天宮宇宙ステーション_1

中国は宇宙空間での無人及び有人ドッキング試験など天宮宇宙ステーションの運用に向け一連を試験を終えており天宮宇宙ステーションの独自運用に向けた開発が続けられています。一方で『科学目的利用』において国連加盟国に開放する方針を明らかにしており、加盟国の研究機関や大学、企業を含む公的および民間機関にステーション内部または船外での実験環境を開放するとも発表しています。

天宮宇宙ステーションの打ち上げスケジュールに関しては2019年にコアモジュールの打ち上げを実施し2022年にも完成を目指しています。

▼天宮宇宙ステーション。手前から無人補給船『天舟』、コアモジュール『天和』を挟み前方に有人宇宙船『神舟』、左右が実験モジュール。
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