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ロケットの第1段階目を再利用するという方法で大幅な打ち上げコストの削減ができているとされるスペースXのファルコン9ロケット。今月19日の打ち上げで史上初の再々打ち上げを実施すると報じられています。(写真は参考資料)

アメリカの民間企業スペースXは現在世界で唯一ロケットの再使用を行っています。ロケットの規模は日本が運用するH-IIAロケットを超える性能があるという技術レベルに達しているのですが、11月19日打ち上げられるファルコン9 ブロック5に関して同社としては初の同一ロケットによる3回目の打ち上げを実施するとしています。

このロケットはB1046というもので、2018年5月11日 ブロック5として初めて打ち上げられたもので、その後地球に落下させ回収することに成功。およそ3ヶ月後の8月7日にはインドネシアの人工衛星を乗せて再び宇宙に打ち上げられ回収されていました。

▼5月11日 1回目の打ち上げ

▼8月7日 2回目の打ち上げ


スペースXは一度使用したロケットによる再打ち上げをこれまで16回実施していおり3回目の打ち上げは史上初とのことで注目されています。

ファルコン9 ブロック5は補助ロケット無しで地球低軌道に22,8トン(非再利用)の打ち上げ能力がある強力なロケットで静止軌道には8.3トン、再使用の打ち上げで5.5トンを打ち上げることができます。その上でこのロケットの最大の強みは最も高価なロケットの第1段目を回収し再打ち上げすることができることで、スペースXによると簡単なメンテナンスで10回、また修理や再整備を行うことで最大で100回の再打ち上げが実施できると主張しています。

スペースXは今年中にあと5回のファルコン9ロケットの打ち上げを予定してます。