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アメリカ軍が運用している地雷原処理戦車という数十両しか生産されていな特殊車両に関して、先日欧州で行われたNATO軍の軍事演習で路肩に落ち動けなくなるという出来事があったと報じられています。

現在ノルウェーで実施されているのはExercise Trident Juncture 2018というNATO軍による多国籍共同軍事演習というもので35カ国から1万両あまりの車両、250の航空機、65の艦船が集結しています。NATO史上最大の軍事演習とも言われているのですが、先日これに参加したアメリカ軍の特殊車両が動けなくなるという珍しい写真が撮影されました。

動けなくなったのは地雷原処理戦車の一つ『M1 ABV』という車両で、敵地で対戦車地雷や即席爆弾などから味方車両を守るため真っ先に投入され安全な道を開拓するという危険な任務を行う車両です。

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Photo:腾讯首页
こちらが当時撮影された写真です。路肩に落ちたM1150 Assault Breacher Vehicleが確認できます。

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先に進んでいたM1戦車も合流。

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Photo:腾讯首页
「完全に落ちてるな」などの言葉が聞こえてきそうな現場。

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乗員もこの表情。

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救助に向けた準備。

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M1戦車と接続されています。

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この後無事に脱出できたようです。

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M1 ABVはアメリカ陸軍のM1エイブラム戦車をベースに開発された車両で、ハネウェル AGT1500という元々ヘリコプター用として開発された1500馬力のターボシャフト・エンジンを搭載しています。重量は約72トンあり、こちらの動画のように地面を掘り起こしながら道を作る以外も隠蔽された爆発物を爆破するためロケットに繋げられた爆弾を飛ばし破壊するという任務も行っています。

▼任務により形状が異なるM1 ABV
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