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空母一隻を乗せることができるというロシアの巨大な浮きドック『PD-50』が先日、作業中に沈没し始めるトラブルが生じ空母にクレーンが衝突する出来事があったと報じられています。

ロシアメディアSputnikによると先月30日、ロシアのムルマンスクでロシア海軍が保有する唯一の空母『アドミラル・クズネツォフ』の改修が行われていた浮きドック『PD-50』が突然沈没し始めるという事故があったと報じています。

空母「アドミラル・クズネツォフ」改修中の世界最大級ドック あわや沈没 - Sputnik 日本

具体的な被害は明らかになっていないのですが、記事によると事故は浮きドックを沈め空母から離れる際に発生したと報じており、事故原因は浮きドック船内で停電が発生したことでタンク(ドック側のタンク)が限界を超えても注水が行われ続けたらしくそのまま沈み続けてしまったとのこと。

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こちらがロシアメディアが掲載した写真です。撮影日時が不明で事故とは無関係の可能性があります。

これにより浮きドック側に搭載されていた左右の大型クレーンが倒れてしまったらしくあろう事か空母の甲板上に落下したとのこと。ただ、「空母側に被害はでていない」などと若干違和感のある内容が記載されています。

事故の原因については、雪と氷が電線に凍り付き切断されてしまったことで停電が発生したとしており、ドックに乗船していた70人あまりの作業員が救助されたとのこと。

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こちらが中国メディアが掲載していた画像。奥側の浮きドックと思われるものが沈んでいる様子が確認できます。

一方、AFP通信によると「浮きドックは沈没した」と表現しており、空母側の損傷についてもロシアの統一造船会社側の発表として「船体と甲板が損傷したのは明らかだが、幸運にも(空母の機能に)重要な部分ではなかった」と記載しています。

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こちらが2011年に撮影された浮きドックPD-50と空母の参考写真です。このように浮きドック自体はU字型の船体をしており、その左右にはコンテナの積み下ろしをするようなクレーンが搭載されています。クレーンは船に固定されているものではなく港にあるようなレール上を動く構造となっています。

浮きドックのPD-50はロシアで製造したものではなく1979年にスウェーデンから購入したものとのこと。
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