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今年、韓国内で発生した病院での不祥事として無資格の人間が医師に代わり患者に手術を行っていたとい代理手術事件です。実際に複数の医師が逮捕されるなど事件が続いていると伝えられています。

韓国メディア連合ニュースによると、韓国国内で発生している代理手術による事故が社会問題になっている一方で予防対策が不十分だという問題を指摘する記事を掲載しています。

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そもそも代理手術とはどのようなものか、その実態を紹介しています。記事によると今年5月蔚山某病院で看護助手が手術を執刀した疑惑が発覚。これは某病院の関係者が報道機関にリークしたことで発覚したもので、なんと無資格の看護助手がメスなどを持ち手術をする様子が映っているほか、手術をしている時間にも関わらず執刀医が何故か手術室から出てくる姿まで映し出されていました。

このリークに関して病院側は「事実とは異なる」と反論していたものの、警察の調査が行われた結果映像は本物であり無資格者による代理手術が行われていた実態が明らかになりました。

代理手術はこれだけに留まりません。看護助手が2014年から3年半あまり帝王切開の縫合手術や失禁手術など710回も行っていたことが明らかになっています。ちなみにこの犯罪者は手術する様子を直接見て学んだなどと話しています。

この病院では他にも無資格の人間が消毒を行ったり補助を務めることが相次いで発覚し、今年9月に保険犯罪取締法違反などで病院医院を含む医師8人、看護師8人、看護助手6人をそれぞれ在宅起訴しました。
もちろん代理手術はこの病院だけで行われていたのではなく他の病院でも複数確認されており、なんと釜山大学校病院でも23件の不正が発覚しています。これら代理手術による犠牲者も相次いでおり死者や脳死になった患者、体に後遺症が残るなどの被害も相次いでいます。

相次ぐ不祥事、手術の録画希望者もー韓国 : ZAPZAP!

医療関係者はこれら事件に関して「必ずしも根絶されなければならない」という意見が大半としているものの韓国の医療現場で既に蔓延している不正を解消するには欠落している倫理面の再教育など時間を要するものと考えられます。