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昨年末、ロシアが『アヴンガルド』という新しく開発した兵器の試験を行ない成功したと報じられました。このミサイルは通常の弾道ミサイルのように打ち上げられるのですがいったいどのような兵器なのか、簡単に紹介していこうと思います。

ロシアメディアによると、ロシア国防省は先月28日に滑空巡航弾頭『アバンガルド(アヴァンガルド)』の試験をプーチン大統領が見守るなか実施されました。こちらは先月30日に公開されたばかりのアバンガルドの試験映像です。このように地下のミサイルサイロから発射されロケットのように打ち上げられる様子が映し出されています。


アバンガルドはどのようなミサイルなのかについて詳細は不明なのですが、打ち上げそのものは通常の弾道ミサイルとほぼ同じと考えられます。ただ打ち上げ後、着弾までの動作が異なっており通常の弾道ミサイルは文字通り投げたボールが落下するような弾道を描くものの、アバンガルドは大気圏に突入した後、そのまま落下するのではなく大気圏内で滑空し進路を変更し着弾する兵器となっています。
これらは主に中国やアメリカで開発が進められている『極超音速兵器』の一つであり、いずれも大気圏内で滑空するという最大の特徴があります。


こちらがアバンガルドの簡単な軌道を描いた図です。このように蛇行ながら着弾できるという様子がわかります。

このように極めて高速で旋回してくるため西側が配備を進めているミサイル防衛を事実上無力化できたり、防衛網が整備されている正面から侵入させるのではなく、旋回させ防衛網が甘いところから着弾させることも可能になります。

▼直線的に落下してくる一般的な弾道ミサイルの弾頭


また今回の試験によるとアバンガルドの飛行速度はマッハ27といわれています。この飛行速度はあくまでも宇宙空間での最大飛行速度と考えられます。
ちなみに飛行速度の単純な比較として、北朝鮮が保有する最大の大陸間弾道ミサイル『火星-15』はマッハ24で大気圏に再突入しています。米軍のミニットマンという大陸間弾道ミサイルの最大飛行速度はマッハ19.4です。一方、国際宇宙ステーションはマッハ22で地球を周回しており、日本の人工衛星を打ち上げるイプシロンはマッハ23で人工衛星を展開しています。

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