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宇宙に漂う小惑星から資源を採掘し宇宙開発に役立てようと計画のもと起業したのはアメリカの民間企業、ディープ・スペース・インダストリーズ社(DSI)です。この企業に関して今月1日、ブラッドフォード・スペース社に買収されたと報じられています。

アメリカの宇宙関連メディアSpaceNEWSによると今月1日、2013年1月に設立したディープ・スペース・インダストリーズ社(以下、DSI)がオランダとスウェーデンに活動拠点を置くアメリカのブラッドフォード・スペース社に買収したと報じています。この買収については契約は成立しているものの、買収条件などは明らかになっていないとのこと。

Deep Space Industries acquired by Bradford Space - SpaceNews.com

DSIは小惑星の資源、特に氷や水を採掘することで新宇宙探査に必要な燃料として液体酸素や液体水素を宇宙で作るという構想を描いていました。しかし設立から2年半後の2015年後半には資源の採集は事実上開発を凍結し『コメート』という水を使った推進システム(スラスターと考えられる)の研究開発を続けいていたそうです。

Comet

具体的にDSIが開発していた技術は推進剤にヒドラジンという生物に有害物質を使ったものではなく安価で取り扱いが容易な無害の推進剤(コメートであれば『水』)を使ったものを研究していました。これがブラッドフォード・スペース社の興味を引いたそうです。

ブラッドフォード・スペース社は2017年にスウェーデンの会社であるECAPSを買収しています。実はこの企業も高性能の無害推進システムを開発た企業だったとしており、既にスペースXのロケットで15機の人工衛星でECAPSのスラスラーが採用されたものが打ち上げられていたそうです。

Xplorer

現在DSIはブラッドフォード・スペース Inc(BSI)とブランドを変更しXplorerという推進システムを搭載した人工衛星を開発しており、地球低軌道から火星や金星などに向かうことができる技術開発を続けているとのことです。

DSIの小惑星採掘構想は近未来「太陽系で小惑星の採掘競争が始まるのではないか」と想像力か掻き立てるとても興味深いものでしたが、現実を見ればアメリカもロシアも中国も小惑星を研究目的ではなく『資源』として捕獲し持ち帰ったりするということ少なくとも行っておらず計画も存在しません(過去にNSASは行おうとしちた)。結局のところ過去の小惑星ブームはオバマ大統領が打ち出した小惑星捕獲計画が元になったと考えられ、彼が退任したことでそれらも消え去ったということになりそうです。

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