ニュー・シェパード

アマゾンのCEOでお馴染みジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙ベンチャー『ブルー・オリジン』について、今年初旬にも高度100kmの有人宇宙飛行を実施すると報じられています。

ロシアの宇宙ニュースサイト『Космическая лента』によると、ブルー・オリジンが進めている有人宇宙旅行計画について開発計画は遅れが見られるものの、ブルー・オリジンは2019年初頭の宇宙船打ち上げは諦めていないと報じています。

Первый пилотируемый полет New Shepard все еще планируется в начале 2019 года

これは今月8日サンディエゴで開催された米国航空宇宙科学研究所『SciTech Forum』のパネルディスカッションで明らかになったもので、ブルー・オリジンの有人宇宙飛行計画の責任者アリアン・コーネル氏によると同社が開発している有人宇宙船『クルー・カプセル』およびロケットの『ニュー・シェパード』での有人打ち上げを開始したいと考えているものの、スケジュールありきの開発ではなく全性を最も重視しているとしています。

その上で、「私達は2019年始めに人々を飛ばすことを目指していますが、その準備がでてきるというだけにすぎません」としています。そのため「今もニュージェパーを徹底的にテストすることに集中しています」と語っています。

▼2018年4月に行われた飛行


ブルー・オリジンによるニューシェパードシステムによるロケットの打ち上げは既に複数回行われており、高度100kmの宇宙に到達する打ち上げはこれまで8回実施し全て成功させています。加えて、緊急時の脱出テストなども既に実施しており、一定の安全性は既に確保されています。しかし、昨年末の12月18日のテストが延期されており、その打ち上げも未だに行われていません。また当初2018年にも有人打ち上げを実施する予定があったものの結果的に延期されていました。

何が原因で計画が遅れているのか、また打ち上げ試験が延期となっているのかは明らかになっておらず現時点で有人打ち上げの目処は経っていないという状況です。