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昨年、中国で開催された第14回珠海航空ショーの屋外展示会場に置かれていたのは『天鷹』という見た目上は『ステルス無人航空機』のような形をしている航空機です。この機体について中国メディアは最近飛行している様子を報じています。

中国のポータルサイト『网易』によると、中国航天科工集団(CASIC)が開発している無人ステルス機『天鷹』の新しい映像を公開し、その映像の中に試作機と考えられる機体が離陸している映像が含まれていることが明らかになりました。これは同機としては始めて飛行している様子が映し出されているものになると考えられます。

天鷹は見出しでも紹介したように昨年開催された第14回珠海航空ショーでモックアップと考えられる機体が展示されていたもので、具体的な性能などは明らかになっていませんでした。

▼第14回珠海航空ショーで展示された天鷹
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こちらの動画が最近公開された映像です。天鷹の性能としていは最大離陸重量は3トンで高いステルス性、飛行時間、長距離の行動半径があり離着陸は全て自律(全自動)で行うことができるとしています。

今回の情報が正しいとして最大離陸重量が3トンというのはどのくらいの規模なのでしょうか。例としてアメリカの空母から離発着することができたX-47Bというステルス無人攻撃機であれば最大離陸重量が20トンに達しています。
仮に解釈の誤りで登載可能な兵器が最大で3トンとしているならばX-47Bは4,000ポンド(1.8トン、GBU-31 JDAM 2発分)となるのですが、少なくとも天鷹はX-47Bを超えるような性能にはなっていないと考えられます。またイメージ映像では目標に爆弾を誘導するレーザーを当てる描写がされている程度で爆弾を投下するという内容はなく、機内に爆弾を登載するような性能は無い可能性もあります。

▼天鷹(CG)、機体は小型で吸気ダクトがS字になっておりステルス性を高めた設計になっています。
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▼離陸の様子
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▼着陸の様子
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