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ロケットの打ち上げや人工衛星を維持するには一般的に燃料と酸化剤の2つを登載する必要があります。これを燃焼させることで爆発的な推力を発生させている他、人工衛星は一定の高度や姿勢を保っています。一方アメリカではこのような従来型のものではなく蒸気(水)だけで運用可能な人工衛星が開発されているそうです。

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セントラルフロリダ大学の研究者フィル・メッツガー氏は現在、カリフォルニア州パサデナに本社を置くHoneybee Robotics社と共同で小惑星や他の惑星から水を抽出し、次の採掘目標に向かうという人工衛星の試作品を開発しています。

Steam-Powered Asteroid Hoppers Developed through UCF Collaboration - University of Central Florida News | UCF Today

この人工衛星はWINEと呼ばれるもので、扱いが難しい液体水素や液体水素や再補給がほぼ不可能な固体燃料を登載していないという特徴があります。では何を推進剤として使用しているのか。なんと水を蒸気にして推力を得るというもので、例えば小惑星の氷から水を作り出し補給し再び別の天体に移動するといった運用を目指しているといいます。

この手の人工衛星(探査機)は一般的に1つの目標に到達し着陸などのミッションを行った場合mその場に留まるなどして他の天体探査に向け再出発するということはありません。そのため再度地球から探査機を打ち上げを行う必要があり数年という時間的なロスと打ち上げコストが発生します。
一方、WINEであれば探査の合間に液体の水さえ抽出することができればほとんど重力がない小惑星から再び飛び立ち他の目標に移り調査するということが短期間に実施可能だと主張しています。

▼WINE
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メッツガー氏はテレビや雑誌で胡散臭く出没する『元NASAの職員』ではなく、1985年から2014年まで実際にNASAで働いていた人物で、現在は他にも月から水を抽出する方法や火星や小惑星の土壌から3Dプリンタで建物を作る研究開発にも参加しているとのことです。

研究チームによると現在、小型探査機の開発を続けるためパートナーを求めているとしています。
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