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未だに根本的な原因がよく分かっておらず発症後の治療が難しい認知症。この認知症に関してドイツの研究チームは血液検査を用いることで認知症にかかる可能性を16年前から診断することが可能とする研究結果を発表しました。

ドイツの神経変性疾患センター(DZNE)、ヘルティ臨床脳研究所(HIH)、及び大学の研究チームによると血液中に見つかるタンパク質を使用して認知症を発症する初期の兆候よりも前に進行を正確に監視できるという新しい方法を発見したと発表しています。

Blood Test Detects Rate of Brain Cell Death from Alzheimer’s Up to 16 Years Before Signs of Dementia - NextBigFuture.com

記事によると、血液には溶けにくいニューロン変性の分解産物であるニューロフィラメント軽鎖(NfL)の量を検出するという方法になります。NfLは脳細胞が死ぬ過程でその残骸が血液中に流れ出します。アルツハイマー型認知症であれば発症する前の段階でもNfLが血液中に蓄積していくらしく、将来認知症を発症する可能性が血液を検査することで判断できるというものです。

被験者を用いた研究では認知症を発症する16年前までは血液中のNfL濃度に著しい変化は見られなかったとしており、研究者によるとNfLの濃度の変化は極めて正確にニューロンの破壊を反映しており脳の損傷がどのように進行するのか予測することを可能にしているといいます。
また血液中のNfL量はアルツハイマー病の発症前の初期段階における進行および脳の神経変性を予測することが可能であり有用なバイオマーカーだなどという内容が掲載されています。

現在認知症の検査は一般的に頭部のCT、MRI、脳血流など画像診断の他に、テレビなどでも見たことがある昨日何をしたか、何を食べたかなど質問に答えるという質問形式の検査が行われています。これらは発症してから症状を診断するというもので、異常が見られた時点で既に手遅れだったり対処療法として進行を遅らせるという治療に移る場合も多いと考えられます。

認知症により他人を死傷させたり逆に他人を不幸にするという事件・事故が近年多発しています。血液検査で遥か先から認知症の発症が疑われるのであれば医療費の削減の他、治療方法についても様々な提案が行えると考えられ、今後有効な検査として血液検査が進んでいく可能性があります。

*抄訳したものを掲載しています

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