image_85

アマゾンの創設者、ジェフ・ベゾス氏が設立した宇宙ベンチャー『ブルー・オリジン』に関して再利用可能で大型ロケットに対応したロケットエンジンBE-4に関して、同社はこのエンジンを生産する拠点してアラバマ州に新工場建設に着工したと報じられています。

スポンサーリンク
SpaceNews.comによると、今月25日ブルー・オリジンはアラバマ州ハンツビルでBE-4エンジンの製造を行う工場の起工式を行ったと報じています。この工場建設計画は2017年6月の時点で計画が発表されていたもので、現在の予定では2020年3月に竣工する予定です。

Blue Origin breaks ground for BE-4 factory - SpaceNews.com

ブルー・オリジンの事業として有名なものは3つあります。1つは『ニュー・シェパード』という打ち上げシステムを使い高度100km以上の民間弾道宇宙旅行の実施計画です。もう一つはブルー・オリジン製の再使用型大型ロケット『ニュー・グレン』の開発。そしてそのロケットに登載するBE-4という再使用可能なロケットエンジンの開発です。

▼BE-4エンジン(実物)
BE-4

現在このBE-4エンジンはロッキード・マーティン社とボーイング社の合弁事業ユナイテッド・ローンチ・アライアンスULAの次期ロケット『ヴァルカン』のメインエンジンに採用が決定しており、起工式にはULA幹部も出席していたとのことです。

そしてもう一つアラバマ州の工場ではBE-3Uというオープンエキスパンダーサイクルという燃焼方法を採用したエンジンの製造を行うとしており、このエンジンはニュー・グレンロケットの2段目・3段目に登載されます。



BE-4エンジンは天然ガスの1つ液体メタン(LNG)を燃料に使用するという珍しいもので、開発は2011年に始まりました。液体水素を燃焼させる一般的なロケットエンジンではこの燃料を加圧するため別に液体ヘリウムタンクを登載する必要があるものの、液体メタンの場合はこの液体ヘリウムタンクを必要としません。過去に液体ヘリウムタンクが爆発する事故もあったのですが、物理的にそのようなものがないためロケットの信頼性を向上させている他、エンジンの製造コストも抑えられるという特徴があると言われています。
エンジンの開発状況については2019年1月23日時点で定格出力70%の出力で燃焼時間200秒以上の試験が行われていると発表しています。

BE-4エンジンについて同社は他のロケットでも運用可能な設計になっているらしく、アメリカ以外にも販売と輸出を考えていると過去に発表されています。ちなみにBE-4エンジンの推力は日本が運用しているH-IIAのメインエンジンLE-7Aの2.8倍となっています。
スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで『ZAPZAP!』をフォローしよう!