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シリアが輸入・配備した中国製の対ステルスレーダーなどと主張している装置について先日イスラエルのF-35Aによる攻撃が実施され破壊・無力化されたと報じられています。一方中国側は今回の出来事についてロシア製の兵器に問題があったなどと主張しています。

これは中国のサイトで紹介されているもので、現地時間2019年1月22日シリアの首都ダマスカスダマスカス国際空港近くに建設されシリア軍により展開されていたJY-27対ステルスレーダーに関して、イスラエルのF-35Aにより攻撃され破壊されたと報じられています。

中国反隐身雷达在叙被摧毁!F35无法侦测?一细节揭示真相_防空

具体的にどの軍用機が攻撃に使用されたのかまでは書かれていないサイトもあるのですが、破壊されたレーダーについては2010年以前にシリアが中国から輸入したもので基数はJY-27が5基、JYL-1及び120型空中探测雷达を4基購入していたとのこと。

▼YJ-27
JY-27

記事によると、破壊されたJY-27は中国初のVHF帯のアクティブフェイズドアレイレーダーでそれ自体が例えばミサイルの誘導には使用できない捜索用のもので、JYL-1が空中目標に対して正確なミサイル誘導を提供するという最近よく耳にする火器管制レーダーになっているそうです。

ではなぜシリアは『対ステルスレーダー』などを中国が謳っているレーダー網を通過できることができたのか。記事によるとシリアの防空戦力はS1という対空システムに頼っているためだとしています。S1とはパーンツィリ-S1のことで2018年時点でシリア内戦で政府軍を支援するため派遣されたロシア軍によりシリア政府軍に供与されたものです。

▼近距離対空防御システム『パーンツィリ-S1(SA-22 グレイハウンド)』車輌に登載されているのはツングースM1と同等
パーンツィリ-S1

これは高性能な射程が100km以上もあるという防空ミサイルではありません。中国側によると「シリアの防空システムには抜け穴が多すぎる」などとし、当時イスラエルから飛行したF-35IがS1も攻撃していたとしており、「JY27レーダーが可動していてもそれ自体が防御する能力を持っていないため破壊された」などと主張しています。

要は「ロシア製の貧弱な防空ミサイルが原因で中国のレーダーは必然的に破壊された」というような主張をしているのですが、シリア側が中国製のレーダーを使用しF-35を探知することができていたのかまでは掲載されていません。

今回の攻撃成功から少なくともツングースカM1及びパーンツィリ-S1はF-35は撃墜することは不可能であることが明らかになった他、貧弱な防空システムではいくら高性能な対ステルスレーダーを唄うものが配備されていたとしてもF-35を用いれば一方的に対地攻撃を実施できることになりそうです。

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