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時計の裏に潜む電池からスマートフォンやデジカメを動かす電池など、電池は現代社会に欠かせない電力機器の1つになっているのですが、韓国では高価なリチウムイオン電池を使用しないエネルギー貯蔵システム用の低コストの『海水電池』を開発していると報じられています。

蔚山科学技術院と韓国東西発電が2017年より事業費50億ウォン(約5億円)をかけて開発しているのは大規模なエネルギー貯蔵システム(ESS)として、例えば従来のバッテリーやリチウムイオン電池を使用するのではなく海水電池を開発し利用するという案です。

바닷물 전지, 리튬이온 잡고 54조원 ESS시장 노린다

海水電池自体はそう新しい技術ではないらしくWikipediaを調べると国内では1961年に模型用の海水電池があったり、夜釣り用の電気浮きとして海水電池が製造販売されていたと記載されています。そのうえで、今回韓国が開発を目指しているのはより大容量なESSとして利用するというものになるそうです。

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蔚山科学技術院でこの研究を行っているキム教授によると、海水電池は海水中のナトリウムイオンを陰極として、普通の水を陽極に利用し電気を生産・保存する技術だといいます。特に再生可能エネルギーの安定供給のために蓄電技術が注目されているのですが、リチウムイオン電池は価格が高騰していることもあり現在海水電池の生産コストに比較すると5割ほど安く生産できると主張しています。

記事によると海水電池の利用方法は他にもあるとしており、例えば軍事用として開発された自律無人潜水艇にも海水電池を使用するなど研究開発費用として5億6000万ウォン(約5,600万円)が投入されているとのこと。

また蔚山科学技術院と韓国東西発電は共同で太陽光発電で生産した電力を海水電池に蓄電し使用するという漁業用のブイを800個生産し漁師に使用してもらう計画もあるとのことです。さらに蔚山市は国費など6兆ウォンを投入して蔚山沖で浮体式洋上風力発電団地を造成する計画があるとしており、この洋上風力タービンには海水電池が組み込まれるという内容も記載されています。

アメリカの統計によると、今後再生可能エネルギーの需要が増すことでエネルギー貯蔵システムの市場は2020年には年間58兆6000億ウォン(5兆8600億円)規模相当に成長すると見込まれているとのことです。

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