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洋上の安全を守る組織として海に面する国には沿岸警備隊が存在します。日本では海上保安庁がそれにあたるのですが、今回はアメリカから高波に負けず訓練を行う様子を紹介していきます。

昨年12月13日、サンフランシスコにあるオーシャンビーチ沿岸で撮影されたのはアメリカの沿岸警備隊の訓練写真です。沿岸警備隊の仕事は洋上の監視活動のほか、遭難した船及び人命救助などの救難活動など洋上で発生する多くの事案に出動しています。

Coast Guard training in gnarly surf at SF's Ocean Beach caught on camera - SFChronicle.com

そんな中、撮影された写真はオーシャンビーチに打ち付ける高波の中での訓練です。当時訓練を行っていたのは救難活動に使用する全長14mあまりのボートとしており、記事によると4.5mを超えるほどの波があるなかでの訓練が実施されていたとしています。撮影者によると、当時船が完全に横になるような角度までいっていたとしており「本当にすごかった」と話しています。

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Photo:SFChronicle.com
問題はこの高波でも安全は確保されるのかという点なのですが、船そのものの設計限界のおよそ半分ほどのなみの高さだったとしており少なくとも船体に影響がでるような訓練ではなかったとしています。したがって、そのような設計になっている以上は設計限界を超えないような環境下での訓練が当然求められてくるという認識になっていると考えられます。

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Photo:SFChronicle.com
沿岸警備隊も今回の写真について反応しており「私達はこのような状況での訓練には慣れています。海ではすべて波の形が異なるためその経験を積む上で、このような訓練であっても経験のひとつにしか過ぎません」という趣旨の説明をしています。

沿岸警備隊や海上保安庁の現場で任務に当たっている人たちがどのような訓練をしているのかは私達が知る由もありませんが、日々海で活動する人たちのため命がけの訓練を行っているということになりそうです。

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Photo:SFChronicle.com
アメリカの沿岸警備隊_4
Photo:SFChronicle.com
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Photo:SFChronicle.com
*抄訳したものを掲載しています