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人類が地球以外の天体から土壌サンプルを持ち帰った例はアポロ計画や日本のはやぶさ(小惑星)、彗星の塵を回収した程度と数少ないのですが、アメリカが2020年代に実施を計画している火星土壌のサンプルリターン計画について「2020年代に送り返すのは難しい」という内容をNASAの研究者が発表しています。

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Spacenewsによると、先月開かれてた火星探査計画分析グループ(MEPAG)会議で2020年台にもNASAが火星のサンプルリターンを実施する計画が進んでいたことに関して、火星探査計画の主任研究員マイケル・マイヤー氏は「サンプルを地球に戻す一連のミッションについて計画は初期段階だ」と説明しています。

NASA unlikely to return Mars samples in the 2020s - SpaceNews.com

マイヤー氏によると3月中旬に発表される2020年のNASAの予算案についてこのように語っており、「2020年に割り当てられる予算が増えることでサンプルリターンミッションのための計画を真剣に立てることができるようになる」とのこと。記事によると現時点で必要とされている予算は5000万ドル(約55億円)です。

現時点でこのサンプルリターンはNASAの正式なプロジェクトではなく構想に過ぎないとしており、仮に予算が通過したとしても火星のサンプルを地球に持ち帰る事ができるのは最短でも2029年と予想されているもののマイヤー氏によると遅れを見ても2031年には完了できるのではないかと説明しています。

▼サンプルを回収しロケットに収めるフェッチローバー
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エアバス、火星のサンプルを回収する探査車開発へ : ZAPZAP!

人類初となるサンプルリターン計画は複数の探査機により実施される予定です。まずNASAが打ち上げるキュリオシティの発展型となる探査車『マーズ2020』が土壌を採取しカプセルに納めその場に残します。残されたサンプルは別の探査車『フェッチローバー』により回収され火星軌道に打ち上げる『マーズ アセンド ビークル』に納められます。このロケットにより火星軌道に打ち上げられたサンプルをさらに『マーズ2022オービター』という人工衛星が回収し最終的に地球に送り返されます。

▼フェッチローバーが集めたサンプルを打ち上げるマーズ アセンド ビークル
マーズ アセンド ビークル

過去に発表された計画ではマーズ2020が回収したサンプルは150日以内に回収する必要があるとし2026年にフェッチローバーとマーズ アセンド ビークルが火星に向け打ち上げられる予定となっていました。
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