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モバイル端末の普及もあるのか、近年ノイズキャンセル機能を搭載した高級イヤホンやヘッドフォンが売れていると聞きますが、一方SONYは100kHzの超高音域まで対応を唄う20万円前後のイヤホンを今月23日に販売すると報じられています。

ソニーは5日、100キロヘルツの超高音域まで再生できる高級イヤホン「IER―Z1R」を23日に発売すると発表した。種類が異なる音を鳴らす部品を3つ搭載し、低音域から超高音域までカバーする。価格はオープンだが、市場想定は20万円前後。技術の粋を集めた「シグネチャーシリーズ」として初めて耳に入れるイヤホン型を投入する。

日本経済新聞
SONYが今月末販売予定としている『IER―Z1R』は同社のイヤホンシリーズとしてはフラグシップモデル、つまり最上位モデルとなる機種です。
IER―Z1R
シルバーカラーが目を惹くデザインになっているのですが、このイヤホン他の製品と何が違うのか。SONYによると『HDハイブリッドドライバーシステム』という、要はスピーカーのようにそれぞれの音の再生帯域を担当する3つのスピーカー(ドライバー)が組み込まれており、そのひとつ直径5mmのドライバーはにより最大100kHzの音を私達の耳に届けてくれるというものです。

なぜこのような機器を搭載したのか。SONYによると「音場を感じるための”空気感”の実現」などと表現しています。

再生周波数帯域100kHzというのはどのようなものなのでしょうか。ご存知の方も多いように私達人間の耳は聞き取ることができる周波数帯は限られています。広辞苑によると『超音波は振動数が毎秒2万ヘルツ(20kHz)以上で定常音として耳に感じない音』としており、ここからも20kHz以上の音は私達の耳では感じ取る事ができないか、聞き取ることが難しいとされています。

100kHzの音は一般的に超音波とよばれる帯域であり、例えば夕暮れに飛び回るコウモリが障害物回避や獲物を取る時に発している超音波の周波数は30~110kHzです。

これに製品に関してインターネット上ではこのような反応が寄せられています
・じじばばは8000ヘルツでもやばい
・超音波出してどうすんのよ。誰もそれ言う奴いなかったんかい。 
・50代だがモスキート音16000Hzまで聞こえた
・ソニーも富裕層向けにした方が儲かるとわかってきたか
・もうオカルトに走り出したら終わりやねw
・100キロヘルツって、亜人のエルフみたいな耳でないと聞き取れないだろ。

もちろん「100kHzの音を聴き取ってもらおうか」とSONYが人類の限界に挑戦しているのではなく普通に音楽を聴く時に3つのドライバーを搭載したHDハイブリッドドライバーシステムにより豊かな音色として再生することができますよというものです。
したがって『100kHz』が独り歩きしてしまうのですがその音色を出すにあたって必要な機器であり、その機器が100kHzまで出力可能な高品質なものになっているという扱いでよいと考えられます。

ちなみにトップ画像の右側にちらっと写っている製品はDMP-Z1というものでメーカー希望小売価格が950,000円(税別)となっています。