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海外の複数メディアによると、現地時間5日アリゾナ州でXQ-58Aという有人機と共に行動し戦う能力のある新型無人機に関して初飛行に成功したと発表しました。

The National Interestなど海外の複数メディアによるとAFRL、米空軍研究所の発表として今月5日アリゾナ州にあるユマ試験場にてKratos Defense & Security Solutions(クラトス社)が開発した有人機に随伴する無人ステルス攻撃機『XQ-58A バルキリー』の初飛行を行い試験に成功したと発表しました。

Meet the XQ-58A Valkyrie: The Air Force's New Stealth Wonder Weapon? | The National Interest



AFRLによるとXQ-58A バルキリーは「低調達コスト(低コストで導入できる機体)・低コストで運用することができる機体もであり、同時にゲームチェンジャー能力を提供するUAV(無人機)として最初の機体だ」と説明しており、開発に要した期間は契約から2年半としており先日行われた初飛行では76分間の飛行時間となったと話しています。

試験飛行は今回を含め2段階で合計5回実施を想定しており、システム機能、空力性能、離陸から着陸といった運用に向けた一連の試験が行われるとしています。


XQ-58Aの将来像としては、従来のように優秀なパイロット一人が高価なステルス機を運用するという発想ではなく、その優秀なパイロットが操縦する高価なステルス機に複数機が随伴する形で運用する形になるといいます。
例えて言うなら猟師がF-35やF-22猟犬がXQ-58Aという関係で、XQ-58Aには敵を攻撃できる各種兵器を搭載し敵のレーダーを妨害しながら偵察したり攻撃したりできるという、従来の無人機では不可能だった運用方法が考えられています。そのためこの機体を『優秀なウィングマン』と表現しています。

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これがAI無人機、有人戦闘機に随伴する近未来兵器 : ZAPZAP!
先日オーストラリア空軍がボーイングが開発した同様のウィングマン無人機「ATS」を発表していたのですが運用方法としてはよく似たものとなっており、近い将来、新しい戦闘の形としてこのような有人機と無人機が混在したような運用が行われるようになると考えられます。