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敵軍が利用する各種レーダーに反応する形で誘導され発信元を攻撃するという対レーダーミサイル。海軍航空システム司令部はその最新型として主に海軍の航空機で使用するAGM-88Gを2020年代にも実用化を目指すため開発を進めていると報じられています。

海外の複数メディアによると、今回開発が発表されたのは『AGM-88G(AARGM-ER)』と呼ばれる長距離対レーダーミサイルです。海軍航空システム司令部はこのミサイルに関して開発元のノースロップ・グラマンと契約し2023年12月までに完成させなければならないとのことです。

Контракт на создание противорадиолокационной ракеты большой дальности AGM-88G AARGM-ER - bmpd

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AGM-88Gは空軍型のF-35A及び海軍のC型のウェポンベイに格納可能なサイズで、他にもF/A-18EF及びEA-18Gで運用可能なミサイルとして開発されます。

このミサイルはAGM-88Eの発展型で推進用のロケットエンジンとテールフィンの設計変更が行われているとしています。詳細は不明なのですが、G型はE型よりも約2倍の有効射程があるとしており、後部のロケットエンジンの直径は290mmになっているとのことです。またミサイル本体には完全なステルスではないものの、テールフィンの形状がステルス機の尾翼のような形状になっているなどレーダー反射を抑える要素が導入されているとのことです。

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