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NASAがスペースシャトルの後継機として開発を進めているオリオン宇宙船に関して、この宇宙船を打ち上げるロケット『スペース・ローンチ・システム(SLS)』の開発遅れを理由に民間企業により打ち上げが実施される可能性が報じられています。

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アメリカの宇宙ニュースサイト『スペースニュース』によると、アメリカ航空宇宙局はスペース・ローンチ・システム(以下SLS)初号機の打ち上げで飛行する予定だったオリオン宇宙船に関して、民間ロケットを使用することで2020年半ばの打ち上げ予定を維持することを検討していると報じています。

NASA considering flying Orion on commercial launch vehicles - SpaceNews.com

記事によると、これはNASAのJim Bridenstine氏が今月13日、上院商業委員会の公聴会で発言したもので、今後数週間以内にEM-1(Exploration Mission-1)というオリオン宇宙船を月軌道まで送り込み地球に帰還させる打ち上げに関して民間ロケットで打ち上げを実施するか否か決定するとしています。

▼オリオン宇宙船の打ち上げに使用されるSLSの最小構成 SLSブロックI
SLSブロックI

オリオン宇宙船の初号機は2014年12月にデルタ4ヘビーを用いてEFT-1により初飛行を行いました。しかし、それ以降試験打ち上げなどは現在も行われておらず、2回目の打ち上げがこのEM-1になります。EM-1ではSLSブロックIというスペースシャトルの外部燃料や固体ロケットブースターなどを拡大したものを使用したロケットで打ち上げる予定だったものの、開発が遅れに遅れ現在の最新の打ち上げ予定は2020年中旬以降となっています。しかし、最近また不具合が確認されたらしく、政府機関関係者は再び打ち上げが延期される可能性が高いと指摘されているとのことです。


その上で、2020年6月のEM-1実施に関して、その目標を達成するためすべての選択肢を検討する必要があるとし、2014年12月に実施されたデルタ4ヘビーを例に民間ロケットを使用する選択肢もあると話しており既に調査を開始するよう依頼したとしています。

EM-1

ただ、民間ロケットを使用するにあたってBridenstine氏はある懸念があるから否定的な意見を述べています。彼によると、現在運用されている民間ロケットではEM-1でオリオン宇宙船を月軌道に運ぶ能力がなくオリオン宇宙船と更に月軌道まで送るもう一つの上段ステージを宇宙に送り込む必要があるといい、打ち上げは2基のロケットで行う必要があると主張しています。
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